南海トラフの発生が近いのは、「巷のウワサ」と程度に思っているなら要注意です!!
日本の政府が前もって、南海トラフに備えて色々と発表してきていますから。
それだけ懸念されている実際に間近に起きる確率の高い大規模災害だからです。
その一例として、気象庁が南海トラフ地震に向けて、2017年10月26日に新たな防災対策を発表しています。
さらに、政府の地震調査委員会は2018年2月9日に、今後30年以内に南海トラフ地震が発生確率を70~80%にへと4年ぶりに引き上げたと発表しています。
また、今後10年以内の発生確率も20~30%だったのを30%程度に引き上げています。
南海トラフ地震は日に日に、間違いなく発生する可能性が高くなってきているのです!!
他にも物理的な要因として2018年だけで、3月1日の「西表島沖」での震度5弱の地震は南海トラフのプレートに多く関係していますし、南海トラフにも近い「島根県」では4月9日に震度5強の地震が発生していますし、6月18日に発生した「大阪北部地震」も南海トラフに影響がある地震の一つとなると言われています。
西表・島根・北海道と続く震度5レベルの地震 ‐ 巨大地震の前兆か…
ここ最近では、「環太平洋火山活動活発地帯(リング・オブ・ファイア)」内で大型の地震が多発しているので、南海トラフ地震への前兆や影響として懸念されていますからね…
さらに、続く新燃岳の噴火や西表島地震も南海トラフ発生に影響を及ぼしたのでは!?
とさえ言われています。
新燃岳の2018年の状態については
新燃岳噴火の現状と影響はどうなってるの?? – 2018年版 –に記載しています。
そこで、パニックにならないためにも、改めて気象庁の発表した南海トラフ地震対策と、今後の危険について押さえておきたいと思います。
気象庁が発表した南海トラフ地震対策
2017年11月1日正午から気象庁によって運用スタートした情報発信態勢あります。
前もってこうした備えをするのは、南海トラフの発生が間違いなく近づいているからですよね。
しかも他の地震とは違って、南海トラフ地震の時のみのものとなってる特別なものです。
その南海トラフ地震対策は、気象庁が南海トラフ地震の前兆となる揺れや地殻変動といった現象を確認した場合に、まずは30分ほどで地震学者6人で構成される「南海トラフ地震に関する評価検討会」が行われる事を発表します。
そして、その評価検討会で巨大地震発生の危険性を評価し、結果を最短2時間後に発表するといった2段階で発表する情報発信態勢の仕組みで整えているのです。
行われる評価検討会の時間によっては、時間が長くなる場合がありそうですね。
もしも、評価検討会で巨大地震の危険性が高まったと評価された場合は、その後の地震や津波の対策を再確認し講じるように促されるようです。
そして、危険な状態が続く限り最新の情報が随時発信され、危険な状態を抜けたと評価された時点で発表が終了される流れとなっています。
そもそも気になる南海トラフ地震の前兆のレベル!!
この流れの中で、評価検討会を開く際の条件がとても気になりませんか!?
大きく3つの条件となっていますが、
M7以上の地震が発生
M6または、震度5弱以上の地震が発生しプレート境界の固着状態を観測しているひずみ計に著しい変化が見られた時
地震の有無に関係なく、ひずみ計などによって地殻変動のような異常な現象が観測された時
マグニチュードが7や6、さらに震度5弱以上の地震が起きたらすでに恐ろしいレベルですよね!?
しかし、そのレベルが前兆でそれから検討するわけですから、南海トラフ地震が発生した時の規模と破壊は相当なのが想像できます…
テレビ番組などでも、南海トラフ地震が特集されてCGなどにされてイメージされていますが、改めて前兆のレベルがすでに破壊的だと考えると、続け様に「南海トラフ地震が起こる可能性が極めて高いので…」と事前に発表することで、パニック状態を避けることを念頭に置いているようですが、相当な恐怖ですよね!!
南海トラフ地震は本当に起こる??
南海トラフ巨大地震は、かなり広範囲に起こる地震です。
そもそも、よく聞くけどトラフとは何…??
トラフとは、海底にできている細長く溝状になっている地形の事を指していて、東海から九州にかけて太平洋の海底にそうした地形が延びています。
そのトラフに沿って、地震が発生すると東日本大震災と同様かそれ以上の規模となりマグニチュード9クラスになるであろうとされています。
※マグニチュード(M)の意味については、震度とマグニチュードはどう見るの?を参考にしてください。
南海トラフの発生源となるプレートは、すでに海側から陸側に沈み込んでいる状態でひずみが蓄積しるため、いつ巨大地震が発生してもおかしくない状態となっているのです!!
トラフによって関係し合っている、東海、東南海、南海の三つが連動して巨大地震となった場合、30メートルを超える津波が発生し死者の人数は最大で30万人以上と政府は想定しています。
南海トラフ地震に向けて備えを確認
起こると前もって分かっている地震でもあるので、事前の備えが勧められています。
気象庁が、こうして本格的に情報発信態勢を整えてくれていますから、私達も個人として準備をしておきたいですよね。
むしろ、備えておかないといけないレベルですよね!!
防災バッグを備えておく!!
基本となる備えと言えばまずは防災バッグです。
実際に「準備している人」は、全国的に6割から7割に近いと言われています。
阪神淡路大震災や、東日本大震災、熊本地震などの震災を経験した人達は、防災バッグは必要性が高いと実感しておられるようです。
一方、残りの3割から4割ほどの人は、「準備しようと思っているがまだ準備していない…」か「別に必要ない」と思っているそうです。
準備していない人の多くの理由が、「荷物が邪魔になるから」といった意見が多いみたいです。確かに、それは一理あると思います。
でも、雨の確率が70~80%で雲行きが怪しかったら傘を持っていきますよね。
いつ雨が降るかもしれないけど、邪魔だから傘はいらないとは思わないことでしょう。
実際に大規模な災害になると、消防や自衛隊などの救援がくるまでに最低でも3日はかかるとされています。
その間、みんな自分たちの事で精一杯なので、誰かに必要な物を分けてもらったり貸してもらったりするのは難しいでしょう…
とは言っても、防災グッズはあれこれあって分かりにくいので決めるのも大変ですよね。
そこで一番のおススメの防災リュックは、珍しく5年保証が付く防災士厳選の防災グッズ39点セット
防災士厳選の防災グッズ39点セット【ディフェンドフューチャー】
防災リュックおススメの理由や、防災セットの揃え方、楽天やAmazonなどで見つけられない防災セットは別の記事で詳しくまとめてありますので、是非参考にしてみて下さい。
非常用に水は不可欠な備え!!
また、災害発生時に生命維持のため不可欠なのが「水」ですよね。
なので、水もしっかりと確保しておきたいですね。
防災リュックには必ずセットで保存水が含まれていますけど、命関わるものですから多いに越したことはありません。
その保存水を「無駄なく効率良く健康にも良い」方法で確保するためにどうしたらいいのか、南海トラフや巨大地震に備えて、非常用の保存水を無駄なく準備するおすすめの方法で取り上げていますので、詳しく知りたい方はそちらもご覧になってみてください。
長期的な停電対策の備え!!
さらに、大規模災害になるとインフラ設備がマヒするので、長期的な停電にもなります。
前もって停電対策も必要なので、「長期的な停電の時に役立つ方法とアイテムたちは普段の生活やアウトドアでも使える!!」でいまから意識できる事をまとめておきました。
土壇場で使える物もありますが、事前に「自分には特に必要だ!!」と思うものを備えておくと少し余裕ができますよ。
Jアラートの再確認!!
他にも、Jアラートの設定の確認も大切な備えの一つとなっているので、特にMVNO(格安SIM)を使用している場合は、改めて確認しておくことも大切です。
JアラートのほかにLアラートも?緊急速報をしっかり手に入れてますか!?
巨大津波がきた時は
政府が想定している、30メートルを超える津波が発生した時に備えて、避難ルートも是非確認しておきましょう。
東日本大震災の時の津波は、本当に恐ろしいものでしたからね…
津波 – 恐るべき破壊力 –
※動画は、実際の東日本大震災の時の津波の映像となっていますのでご覧になる場合は自己判断でお願いします。
東日本大震災の津波から、私たちは出来る限り前もって準備が必要であることが分かります。
職場や自宅の海抜は何メートルでしょうか?
海から何キロ離れていますか?
津波が発生した時に避難するとしたどこが最適でしょうか?
車で避難するとしたら、パニックになり渋滞した場合も想定して避難できそうな高い建物や避難ルートを何通りかいまから意識しておくならきっと役に立つはずです!!
家族がバラバラの時の避難場所を前もって話しあっておく事と、合流しやすくなります。
震災時には、電話はあてにならないと思って、改めて家族会議を開いておくのも有益です。
または、こうした状況でとても重宝するアプリもありますので活用できるかもしれません。
予測を裏切ることはあり得る…
着実に起こる可能性を高めている南海トラフ地震。
気象庁が新たな情報発信態勢を整えてくれましたが、自然現象は思わぬタイミングで起こる可能性を秘めているものです。
南海トラフ地震のために万全の備えをしていても、予見できない時に南海トラフではない巨大地震が起きるかもしれません。
ですから、いまから出来ることを確実に行っておくことは、実際に震災が起きた時に大きな差ができる、とても大切な事となるでしょう。
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