最近は何かと災害が多いですよね。
豪雨や台風、大雪に竜巻など気象に関する自然災害が目立っています。
しかし、地震大国である日本にとって、特に大きな不安要素となっているのが地震です。しかも、ここ数年は強烈な揺れの地震が続いているのではないでしょか。
今回は、震度6レベルにとどまらず震度7の地震が続いているので、過去にこれほど震度7の地震が続くことがあったのか、マグニチュードにはこだわらずに過去の震度7の地震記録に注目したいと思います。
最近の震度7の強烈な地震を振り返る
震度7の地震は、現在日本で決められている揺れの大きさの基準の最強MAXレベルとなっています。つまり震度7以上は存在しません。
これ以上の震度は地球の構造的に、理論上あり得ないとされているからです。
そんな地震が、ここ最近急に増えてきているのです!!
2011年3月11日に、「東日本大震災」が発生した時は、本当に衝撃的でした。
震度7の地震でマグニチュード9.0だったため、北は北海道、南は九州まで日本全国が揺れました。その規模もですがたいへん多くの犠牲者がでてしまう地震となり、辛い歴史となってしまいましたよね。地震名は、「東北地方太平洋沖地震」となっています。
地震によって発生した津波の影響もあって、死者15401人、行方不明8146人、全壊家屋 112490棟などの壊滅的な災害となりました…
その5年後…
2016年4月14日に、「熊本地震」が発生。
やはり、震度7の地震でした。しかも、1日半の間に震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回と頻発する地震となりました。熊本地震による犠牲者は、直接死50人、関連死の方を含めると263人となっています。今でも、関連死でなくなる方が増えている状況です。
それから約2年半が経過し…
2018年9月6日に、「北海道胆振東部地震」が発生しました。
震度7の地震となり、土砂崩れなどによって41人の犠牲者がでています。台風21号(チェービー)が各地で多大な被害を巻き起こして、北海道もその影響を受けてすぐに起きた強烈な地震となりました。
こうして振り返ってみると、ここ7年半ほどの間に4回も震度7の地震が発生しています。
しかし、この7年半スパンの間で見た時に、震度7の地震発生数が多いのか少ないのかよく分からないですよね。
なので、さらに過去に遡って震度7の地震の記録を調べてみました。
過去の震度7の地震の歴史
いま振り返ってみた一番過去の、震度7の地震が「東日本大震災」でした。
では、その前に起こった震度7の地震はいつなのでしょうか??
2004年10月23日に発生した、「新潟県中越地震」が震度7でした。
まだ、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。それでもいまから、14年も前になるんですよね…
死者68人、負傷者4805人と大きな爪痕を残すことになった破壊的な地震でした。
2007年7月16日に発生した、「新潟県中越沖地震」と混同する人もいるかもしれませんが、中越沖地震は震度6強の地震で、やはり強烈な地震であったのは間違いありません。
死者15人、負傷者2346人となり、「新潟県中越地震」を彷彿とさせトラウマとなった記憶がよぎる地震でしたからね…
当時は、通信手段がいまよりも発達していませんでしたから、被災した友達となかなか連絡が取れずにすぐに安否の確認ができなかったのを覚えています。
ではさらに、歴史を過去に遡って震度7の地震の記録を辿ってみましょう。
「新潟県中越地震」が2004年でしたが、その前はいつに震度7の地震が記録されているのでしょうか。
なんと!!
新潟中越地震から9年半ほど遡り…
1995年1月17日に発生した、「兵庫県南部地震」でした。
兵庫県南部を震源としたため「兵庫県南部地震」と命名された地震です。
「阪神淡路大震災」としての方が広く知れた名称かもしれません。
総務省消防庁の統計では、死者6434名、行方不明3名、負傷者43792名、住家全壊104906棟、住家半壊144274棟、全半焼7132棟にのぼり、当時は戦後最大の被害となった記録的な大震災でした。
1996年9月30日を境に震度階級が改訂されたのもあってか、これよりも前の震度7の地震の記録ははっきりとしたものがありませんでした。
いままで発生している、震度7の地震をまとめて分布図にすると以下のようになっています。
過去の震度7の地震の間隔
ここではっきりと言えることは、震度7の地震がここ最近は頻発し過ぎていることです。
単純に、「阪神淡路大震災」から、「北海道胆振東部地震」までは約23年半の期間があります。
古い順からみると、「阪神淡路大震災」から、「新潟県中越地震」までの間が約9年半。
「新潟県中越地震」から、「東日本大震災」までが6年半。
こう考えると、「東日本大震災」から「北海道胆振東部地震」までの7年半に4回は明らかに異常な頻度での震度7の地震の発生と言えます。
ただ、数がそれほど多いわけではないので、統計として計算するには少々無理があるのは事実です。それでも、温暖化の影響による異常気象の増加からすると、ここ最近の震度7の地震の頻度は偶然ではないと言えると思いませんか??
同じ震度7でも被害の規模が違う
同じ震度7でも、「大震災」と付けられる地震になることもあれば、そうならないこともあるので、一概に震度7の地震は大規模災害になると限らないのも理解できます。
地震の発生場所や地盤の関係、プレートなどでここまで差が付くものかと思わせるほどですよね。
どんな規模であっても、犠牲者がゼロではないですし、そのあとの心身的ダメージは計り知れなく大きいものですから、その恐怖を考えれば発生してほしくない地震であるのは間違いないです。
震度7の破壊的なパワーは、たとえ鉄筋コンクリートの建物であっても倒れるほどの力があるので、このレベルの地震がこれからも短い期間で発生するとしたら、「南海トラフ地震」や「北海道沖地震」、「首都直下型地震」などが特に懸念されていますが、他にも規模大きくなかったとしても、いつどこで未解明の断層などによって強烈な震度7レベルの地震が発生する可能性を秘めていて、懸念すべき影を潜めているかもしれないわけです。
関東大震災がまさに、その代表的な実例なのかもしれません…
関東大震災は震度7ではないのか??
1923年9月1日に発生し歴史的に大規模災害となった「関東大震災」。
死者・行方不明者の数は10万人を超えるとされる、恐ろしい震災となりました。
それだけの被害を及ぼした地震ですが、震度6とされています。
しかし、最近では研究が進んでいるため震度7の地震が数回発生しているとされています。
研究による発表となっているので、先程はあえて震度7の記録には含みませんでした。
この地震の被害が多いかった理由として、9月1日11時58分32秒に神奈川県西部で発生したマグニチュード(M)7.9の本震に始まり、3分後には東京湾北部でマグニチュード(M)7.2の地震が発生。
さらに、5分後には山梨県東部でマグニチュード(M)7.3の巨大地震が3連続で発生したことが主な原因とされています。
続けて、9月2日には11時46分に千葉県勝浦沖でマグニチュード(M)7.6、その約6時間後に九十九里沖でマグニチュード(M)7.1の地震が発生する異例中の異例な巨大地震連続発生だったのです。
巨大地震3連続発生に加えて、台風の影響によって風速10m/sの強風が吹きつける状態だったため、火事が拡大し火災旋風と化し瞬く間に火の海となっていまし辺りを一気に焼き尽くしていったのです。
関東大震災の被害は、地震によるものだけだったのではないにしても、巨大地震連続発生はただただ恐怖でしかないですよね。
こうした、震度7レベルが現代の状況で連続発生したら首都圏はどうなってしまうのでしょうか…
可能性がゼロでは無いですが、想像もしたくないことです。
現在懸念されている、「南海トラフ地震」も「南海トラフ巨大地震」となるであろうとされていますから、過去の実際の大震災から私たちは、現在に活かしておかないといけない事がたくさんあることでしょう…
プレートの関係で可能性は低いとはいえ、もしかしたら関東大震災の時のように、「南海トラフ地震」と「首都直下型地震」が連続発生することあり得るかもしれません。
地震大国の日本に住んでいるからこそ、起こって当たり前の地震に対する意識は改めてしっかりとしておかないといけませんね。
コメント