どんなにしても、建物は老朽化していきます。
しかし、その老朽化が思わぬ事故を引き起こすことも…
被害に遭うだけでなく、被害に遭わせてしまい責任を取る必要が生じることもあるのです!!
予想外の被害を及ぼす老朽化の事故
2017年8月31日に、インド西部にあるムンバイで、老朽化したビルが突全崩壊したため、40人ほどの人が下敷きなる事故が起きました。
そのビルは、住居として生活の一部として使用されていたものが、崩壊したのです!!
残念なことに、死者は30人を超えているとされています…
この事故の原因は、築年数がなんと117年も経っていた事です。
そのため、2013年の時点で「住居不適格」となっていました。
さらに当時は、数日前から豪雨による洪水被害が起こっていました。
この豪雨との関係性については述べられていませんが、少なからず影響があったのは間違いないでしょう。
現在のインドでは、こうした建物の老朽化による崩壊事故は、特別珍しことではないようです。
築100年の建物が、多数存在しているためです。
しかしそれは、「海外の話しで日本には関係ないのでは?」と思いますよね。
確かに、ここまで被害の大きい大事故が日本で起こる事はそうそうあるものではありません。
でも、ちょっとした老朽化事故は意外と多く起こっているものなのですよ。
日本での建物の老朽化事故
大きな事故ではなくても、ケガをしている人が出ている事故は時折起きています。
その一例をご覧ください。
◆ 2011年2月23日 静岡県の店舗兼住宅のモルタルの外壁(縦約2メートル、横約12メートル、厚さ6センチ)が落下 ケガ人はいない◆ 2011年3月3日 熊本県内の福祉センターで浴室天井板が落下してきたため、 打撲を負うケガ人がいた
◆ 2011年6月 大阪府の学校で、天井梁部側面45センチ×180センチが剥がれ落ちてきたため、授業中の生徒2人がすり傷を負うケガ
◆ 2011年6月 神奈川県の共同住宅2階住戸で洗濯物を干していた時に、ベラ ンダが壊れて落下したため、 顔や頭や顎に打撲
◆ 2011年7月 愛知県の公衆浴場のサウナ室で半分程度の天井が落下したため、軽傷を負うケガをした人がいた
◆ 2013年6月 大阪府の3階建て雑居ビルで、縦2.5メートル、横5.5メートルの外壁が約8m下に落下したため、通行人に当たり重傷
◆ 2013年9月 静岡県の築40年になる精肉店2階の外壁が剥がれ落ちて、通行人に当たり負傷
◆ 2014年3月 神奈川県の築50年になる中華料理店2階の外壁が剥がれて落ちて、通行中の6人が負傷
◆ 2015年2月 北海道のビルに30年ほど外壁に設置されていた、縦30センチ、横150センチのおよそ25キロある金属製看板が約15メートル落下し、直撃した女性が意識不明の重体
◆ 2017年3月 北海道の築47年マンションからコンクリート壁が落下しましたが、ケガ人はいませんでした。
インドと似たような事が、2016年9月に岐阜県大垣市で起きています。
普通に入居していた長屋が、突然に崩壊したのです!!倒壊した民家は築95年で、男性が一人生活している状態でした。外出中だったため、ケガはありませんでした。
2009年と2015年に市から、民家の所有者に倒壊などの危険性があるとして、是正措置を取るよう文書で指導があったそうです。
倒壊の前日には台風がきていて、家のきしむ音がしていたそうです。
このような事例は、細かくあげていくとキリがないのですが、取り上げただけでも、建物の老朽化による事故は、いつどこでどのようなタイミングで起こるのかわかないのはご理解いただけると思います。
老朽化事故はある程度未然に防げる
急に落ちてきたり、倒れてきたものを瞬時に避けることができる反射神経をもっていれば、サッと回避できると思いますが、なかなかそんなに上手くドラマや漫画のようにはいかないのが現実…
かっといって、いつもキョロキョロ警戒して歩いて生活するのも不可能な話ですよね。
では、どうすれば未然に防げるのでしょうか?
保全とメンテナンスと相談
■ 持ち主の責任
老朽化による落下の事故の責任は、その建物の持ち主(オーナー)にあります。
事故となれば損害賠償責任が発生しますから、定期的なメンテナンスを欠かずに行い、修繕が必要な場合には放置せずに早めの修理など行なう必要があります。
放置しておき、ケガ人がでるなどの事故になると、重い責任に問われる事もあるのでご注意ください。
一軒家の空き家になっている家も同じです。
住んでいないので、そのまま放置しておいて老朽化した屋根が隣の家に落ちたり、台風などで飛んで近所に損害があった場合も賠償責任が発生していまいます。
■ 賃貸者
所店舗や住居として使用していて老朽化による危険性がある箇所があるなら、その事をオーナーに相談しておきましょう。
相談したにも関わらず、対応してもらえない事もあると思いますが、事故の未然防止のためにも大切なことですし、店舗だと事故が起きれば信頼問題ともなるで、行動を起こしておくことは身の守りとなります。
どんなにしても、老朽化による事故を未然に防ぐ方法は、メンテナンスをしっかりと行ない管理しておくこと以上の方法はありません。
特に、築年数が経つとそのリスクも上がってしますので、定期的な検査は必須となります。
査定してもらう
もう空き家になっていまい、管理をするのも大変な場合は一括査定をしてもらうといいかもしれません。
空き家になってしまうい、放置しておけば湿気やシロアリ被害などでドンドン老朽化が進み価値も下がる一方です…
古い家だからと諦めていた家が、意外な値段で売れるといったことは珍しくないありません。
スマイスター不動産一括査定は、無料で査定してくれますし、国内トップクラスの不動産売却査定サイトとなっているので、安心して相談できます。
空き家リノベーションが流行っていますから、放置して老朽化によって隣近所などに迷惑をかけるなら、まずは有効利用を考えてみられるのもいいかもしれませんね。
空き家バンクを活用
空き家のもう一つの活用方法が、「空き家バンク」です。
「空き家バンク」は、空き家となった家の物件情報を、不動産会社ではなく地方公共団体のホームページに提供して広くに知ってもらうことです。
例えば、田舎の実家が空き家になってしまって困っている時に、その情報を地方公共団体に提供する事で、いま増えている田舎暮らしを好んで引っ越したい若い夫婦などの人が移住してくるかもしれません。
そうした人達が、自分たちで検索して探してもらう事ができるわけです
しかも、その自治体によっては修繕費を補助してくれる場合もあるので、老朽化による事故を減らすことにも繋がると思います。
詳しくは、空き家バンクと調べたい地域などから探すこともできますので、場合によっては問い合わせてみるなどして活用してみてください。
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