何かと問題になっている、北朝鮮の核実験問題。
新たに、水素実験を太平洋で行なうような声明がでていますが、そもそも水爆とはなんなのでしょうか?
水爆とはなんなのか
一言でいうと、核兵器です。
しかも、広島に落とされた原爆の比ではない破壊力の核兵器です。
水爆の原理
大型の太陽フレアの影響が、9月8日に地球にきましたが、水爆は太陽で起きている爆発がまさに代表的な現象と言えます。
太陽はいつも燃えているイメージですが、正確には太陽の中心部で、水素同士が融合してエネルギーを発しているのです。
つまり、それだけ果てしないエネルギーを発する力を科学技術で活用しようとしたのが、水素爆弾といわけです。
最も軽い元素
水素は存在する元素の中で最も軽い元素となっています。
なぜかというと、水素の原子は1つの陽子と1つの電子だけなので、たくさん詰まっている原子ではないからです。
つまり、軽くて空きスペースがたくさんあるので、原子同士もくっつきやすい(融合しやすい)性質があると言う事になります。
条件がある
とは言っても、やたらめったら融合してしますわけではありません。
ちゃんと、ある条件下でないとくっつけないのです。
その条件が…
熱と圧力です。
■熱
熱と簡単にいっても、ちょっとした温度ではありません。
太陽だって、地球から約1億5千万キロ離れているにも関わらず、暖かいほどですからね。
その条件の温度は、1億℃以上のとなっています。
そんな超高温を、地球内の自然界で作り出してものなんて存在していません。
人工的に作り上げないと、いけないのですがどうやってそんな超高温を??と思うかもしれないですが、それは後ほど…
では熱だけでなく、圧力の条件はどうなっているのでしょうか?
■圧力
熱がとてもなく想像し難い温度であるように、圧力もそれなりの力が必要なのは想像できるかもしれませんね。
地球の1気圧は、1013.25hPa(ヘクトパスカル)となっています。
台風がくる時に良く見かける数値ですよね。

台風の場合は気圧が下がるわけですが、水素融合の場合は地球の大気圧の1千億倍にした力が必要になります。
温度も圧力も、なんだか想像できない数値ですが、これだけの条件でないと水素が融合してエネルギーを発することができないのです…
恐ろしき水爆開発
そんな難しい条件であるにも関わらず、水爆は開発されてしまいました。
しかしどうやって??
この疑問が残りますよね。
熱と圧力の条件を満たすためにどうするのか、研究された結果使われたのが原子爆弾でした。
原子爆弾は核分裂反応を起こす時に、高温と高圧が生じます。
その原理を使って、水素を融合されてさらに強力な爆発を起こさせてるのです。
核分裂爆弾が水素爆弾の起爆装置になって、連鎖反応による連続爆発となるので、破壊力は原爆の何千倍にもなるのです!!
もちろん、瞬間的に行われるものなので、実際には何度も爆発するではありません。
瞬時にその破壊力を、産み出してしまうのです!!
実現不可能に思い得ていた宇宙での自然現象を、まさに悪用してしまった結果ですね…
悲しい現実ながら、兵器開発の進歩は、本当に恐ろしいものを産み出してしまっています。
いまは、北朝鮮の水爆実験が問題視されていますが、こうした核兵器を世界の核保有国が所持しているのですから、恐ろしい世の中になっていますね…

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