黄砂 – なぜ?どこから? –

時としてなぜ、車が黄色に?と思わせるほどパラパラと降り注ぐ「黄砂」

一体どこからあれだけの量の物体が、舞い降りてくるのでしょう。
とりわけ、何月頃までがピークとなるのでしょうか?

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黄砂とはなにか

アジア大陸の砂漠などの乾燥地帯から飛んでくる砂粒です。

「ゴビ砂漠」、「タクラマカン砂漠」、「黄土高原」などからの砂が偏西風などに吹かれて、日本にまで飛来してくる現象です。
まずは、その砂漠の規模をご覧ください。

 

砂漠リスト

ゴビ、タクラマカンは共に砂漠として、世界でも有数な広大な規模の砂漠となっています。
※砂漠の規模は、計測の規準によって大きさ等の誤差があります。

「黄土高原」は、砂漠ではないためこの表には入っていませんが、規模としては約30万㎢~63万㎢と範囲の境界や測定方法で大幅に違ってはいますが、こちらも大規模な砂の集まっている場所であるのには間違いありません。

「黄土高原」は強い季節風などによって、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などから吹き送られてきた砂や粘土が堆積した地域となっています。
それだけ、砂漠の砂は移動しているんですね。

 

そのため黄砂の鉱物としての種類は、「造岩鉱物」の石英や長石などや,「粘土鉱物」雲母,カオリナイト,緑泥石などとなっています。

そのような広大な砂漠の入り混じった砂(鉱物)は砂嵐などで舞い上がり、大きな粒で10μm(マイクロメートル)以上の粒は重みで重力によってすぐに下に落ちますが、それ以下の粒の小さいもので大体0.1~5μm(マイクロメートル)ほど粒は上空高くまで舞い上がり高度を上げて大移動してきているのです。

 

しかし、黄砂の大移動には、それなりの条件が揃わなければなりません。
温帯低気圧の活動によって強風が発生しやすくなるのに加えて、強風が吹いている地域の地表の表面状態や上空の風の状態が飛散しやすくなっているかどうかが条件となっています。

条件が整えば日本に届くまでに3000km~4000kmもの距離を偏西風に乗って、4日ほどで届くのです。

何処からともなく吹く風の力だけで、しかも場合によっては北アメリカ横断してアメリカ東海岸のバージニア州にまで、およそ1万km以上も漂い続けて行くのですから驚異的ですよね。

 

 

そもそもここまでではないとしても、黄砂が運ばれてくるのはここ数年に始まったことではありません。
偏西風の流れもある程度定められていますから、本来は災害でもなんでもない昔から存在する自然現象なのです。

 

サハラ砂漠の砂も…

世界で一番の砂漠となている、サハラ砂漠も同様に南アメリカに向けて飛来しているようです。
現地では「Sharan dust」と呼ばれていて、砂の色も黄色と言うよりは赤に近いみたいです。

粒の大きさは0.1~5μm(マイクロメートル)ほどで、距離も約3000kmほどなので、似た印象を受けますよね。

 

しかし、こちらはアマゾンの熱帯雨林に飛来しており、さらにはアマゾンに足りないとされているミネラル補充するので、切っても切れない関係にある必要不可欠な存在となっているのです。
ある調査では、50%以上がサハラ砂漠からの砂のミネラルでまかなわれているのではと言われているほどなのです。

 

 

ですから、アジア大陸からの黄砂も同じ働きがあるので、黄砂はそもそもは決して意味の無いものでも、ただ有害なだけなものでもないのです。

では、問題となっているのはなぜなのでしょうか?

 

ある意味では人災

近年では、温暖化や空気汚染、土壌汚染や森林伐採による砂漠の拡大化などの影響によって、黄砂の頻度や規模が過去の記録を更新するような悪化状況になってきています。

 

モンゴル

最も被害の深刻なモンゴルでは、死亡や行方不明事故が起きるほどに至っています。
さらに、線路や施設が埋まってしまうほどの被害をもたらしています。

 

中国

田んぼや畑が黄砂で埋もれてしまったり、太陽の光が阻害されるので日光が届きにくくなったりと農作物に甚大な被害がでています。

 

日本

花粉症のような症状になったり、呼吸器形に障害やアレルギー症状がでたりしている人が年々増えてきていますよね。

 

他にも、気候にも影響を及ぼすため、災害レベルの大雨や落雷などの雲を発生させる材料のような働きにもなりやすくなる要因ともなってしまっています。

 

 

それだけ広範囲にわったの被害がでているため、残念ながら現在では自然災害へと変化してしまっているのです。

その主な原因は、大気中を舞う間に起きています。
現代の大気には、汚染された様々な種類の有害物質やカビに細菌なども多数存在しています。

それらを、長旅の間に吸着したり化学反応を起こす事で有害物質の運び屋となってしまっているわけです。
ですから、日本に飛来してくる黄砂は、何を運び込んでいるのか分からないので、注意が必要と言えます。

 

黄砂の時期はいつからいつまで

黄砂でもやる

2月から5月ぐらいまでが、黄砂の時期となります。
この期間が、黄砂を舞い上げるための条件が揃ろいやすい時期となるようです。

 

花粉症の季節と重なってしますので、アレルギー反応がある人にとっては非常に辛い季節になりますよね。
特にピークの時期は、3月から4月頃となりますので、さらに反応がでやすいです。

住んでおられる県やその年の気象状況によって多少の違いはありますのご注意ください。

 

 

そもそも、条件さえ揃えば一年中いつでも飛来しているものなのですが、ほとんどピークの季節ほど気づくレベルには達していないだけのようです。

 

黄砂の情報

気象庁が様々な装置を用いて、観測しています。
主に用いられている装置は、4種類あります。

  • 「サンフォトメータ」という装置では、大気中のエーロゾルの量というものを測定し、黄砂などの分布を観測しています。
  • 「精密日射放射観測装置」と装置では、大気中での変化に左右されない太陽から直接地表に達する日射を測定しています。
  • 宇宙からは、気象衛星「ひまわり」で、エーロゾル光学的厚さの分布というものを観測しデータを収集しています。
  • 基本中の基本として、ハイテクな機器だけに頼らず、「目視」による観測も行なわれています。ベテランの技ですね。

こうして、集まられた情報を「黄砂情報(予報図)」や「黄砂情報(実況図)」といった形で発表されています。
他のホームページでも、週間予報などが載せられている所もありますし、アプリでも情報は手に入れる事が可能となっています。

 

まとめ

本来は、中国大陸の方からのただの砂です。
しかし、もともとある自然現象が人間の手によっては汚染され破壊されていたために、悪い方へと進んでしまっただけです。
ですから黄砂の点においても、気象庁は防災情報として発信して下さっているので、体の影響に配慮しつつ上手に対処していきたいですね。

 

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