春先から秋口まで、特にピークとなる草刈り。
最近では、手軽に使える「草刈り機(ビーバー)」が出回っているので、女性が使用される事も増えてきています。
しかし、気を付けないと最悪の場合は失明などの大ケガの事故もおきているので、手軽さゆえに注意が必要です。
草刈り機による事故
大きなケガになるパターンは、大きく分けて4つあります。
②. 不安点は態勢での事故
③. エンジンを止めないために起きる事故
④. 体調管理不足になりやすい
どれも、侮らなければちょっとした事で防げる事故なっています。
1.跳ね返りのよる事故
保護具を着けないことによる、慣れてるがゆえの要因が大きい事故かもしれません。
しかし、場合によっては失明もあり得るものです。
「ちょっとした庭の作業ぐらいなら…」とか「30分ぐらいだし…」といった安易に考えたくなる時は要注意!!
草刈り機の回転スピードはエンジンタイプと電気タイプで違いはありますが、1秒間に100~200回転ほどしているものなので、ほんの小さな小石を弾いて自分に飛んでくるとその勢いはとてつもないものとなるからです。
実際に無防備で草刈りを行って、小さな小石のようなものが左目に飛んできて直撃したことがあるのですが、しばらく目が真っ赤になって開かなくなったことがあります。
いまにして考えると跳ねてきた物によっては、取り返しのつかない事になっていました…
とりわけ、チップソータイプの刃は、固い石や金属に当たった時にチップが飛んできて大ケガをする事故例があります。
また、大きい石や鉄柱などが隠れていて、回転している刃がぶつかって跳ね返ってくるキックバックという現象で、足の指を切断してしまった人も実際に知り合いにいましたので注意が必要です。
跳ね返りのよる事故の対処法
単純にしっかりとした、保護具を着用することで身を守れます。
フル装備だと、頭の先から足の先までが最善です。
- ヘルメット
- フェイスガード
- 草刈り用エプロン
- 長袖・長ズボン
- 手袋
- 安全靴
全て揃えられれば言う事なしですね!!
とは言っても、「軽作業程度でここまでは…」と思われる方も多いと思います。
個人的にですが、フェイスガードは100均でも購入できるホコリガードのような保護メガネなどで代用できると思います。
あと靴は、雨靴のできるだけしっかりとしたものはせめて欲しいところですね。
保護メガネ、長袖・長ズボン、しっかり目の雨靴は最低限着用しておきましょう。
車に乗ったらシートベルトを着けると着けないでは、大きな違いがあるのと同じように最低限の保護は、自分の体を守ってくれる大切な道具であるというわけです。
しかし状況や環境、作業量などが違いますので、これらがあれば大丈夫と保障するものではないのでご注意ください。
また、車のガラスは特殊で飛んだ小石やチップが当たると粉々に割れる仕組みになっているので、近くに車がある時の使用は控えることをおすすめします。
一度、他人の車の助手席のガラスを割ったことがありますので…
2. 不安点は態勢での事故
草刈り機(ビーバー)で、最も多い事故のパターンです。足場の悪い場所や、斜面での作業時に発生しています。
用水路近くで作業をしていてバランスを崩して用水路で溺死してしまったり、無理な姿勢を続けたためにアキレス腱断裂を起こしてしまうといった事例は、一つや二つではありません。
バランスを崩して転倒した時に、草刈り機の回転している刃に巻き込まれて指などを切断してしまうといった事故が起きています。
不安点は態勢での事故の対処法
斜面による事故は、角度が40度ぐらいから姿勢を保つのが危険になります。
足が地面にかかる圧力は、平面と30℃の斜面で1.5~2倍以上の力がかかるとされています。こうしたデーターからわかるように、草が濡れていたり、刈った草が足元にあればそれだけ踏ん張りが効かずに滑ってしまう可能性が上がることを示しています。
ですから、斜面は無理に刈らないのが一番安全な方法です。
もしくは、しかっりとした滑らない靴であることを確認し、平面になる足場を作ってから作業を行なうようにしましょう。
慣れていない場所では、足元に何があるかわからないので、急いで作業をすると転倒の原因になってしまいます。
ですから、少しずつ草を刈って確認していく事で確実な足は確保していけます。
どこに障害物があるなどを把握している場合でも、草を刈りながら後ろ向きに進んでいて木が生えているのに気が付かずに激突し転倒するケースもあるので、たまに一息ついて周りを見渡しておくことも忘れないようにしたいですね。
斜面や不安定な場所では、一人で作業しないようにすることで危ない時には声をかけてもらう事も助けになります。
エンジンタイプでも肩掛け式や背負い式がありますし、電気タイプはコードでつなぐだけのものから充電式のものがあるので、その状況や体型などに合わせて選ぶ事で無理な作業を避けられます。
3.エンジンを止めないために起きる事故
物が刃の部分に絡まったり、草が詰まって動きが止まった時にエンジンを切らずに取ろうとすることによって、指を切断するといった事故です。
一見は、動きが止まっているので大丈夫だと錯覚してしまうのです。
エンジンを止めないために起きる事故の対処法
気になる時は、とりあえずエンジンを切っておけば問題ないです。
無理はしないのが一番ですね。
4.体調管理不足になりやすい
草刈りは炎天下の中で、集中すると長時間作業を続けてしましがちですよね。
「あと少しだからここまで!!」といって、休憩なしで作業をしてしまうと体調不良の原因となります。
あとで腰痛などになったり、エンジンタイプだとエンジンの熱もプラスされるので熱中症や脱水を引き起こしやすいくなります。
真夏日の中、無理に作業し続けて水分不足が引き金となってか、草刈り直後に心筋梗塞や脳梗塞で亡くなったしまった知人が2人います。
ですから、個人的には一番みなさんには気を付けていただきたい項目となっています。
体調管理不足になりやすい対処法
一気にやり切りたい気持ちを抑えて、必ず休憩を入れて影などでしっかりとクールダウンしてから再開するようにしてください。
その時はよくても、後から必ずその反動はきます!!
あの独特の振動が、知らず知らずのうちに身体に負担をかけるているので、暑い季節に関係なく、10分でも15分でもいいので休憩をとりましょう。
暑い時期には、可能な範囲で暑い時間は避けて作業を行ってください。
草刈りはとても運動量の多い作業です。
知らず知らずのうちに、水分は消費し切っていることがあります。
ですから、水分補給は細目に行なってください。
脱水症状は長期的に身体のきつさが続いてしまうので、夏場ならスポーツ飲料や自作でハチミツや黒糖などと塩を混ぜて、水分だけでなくミネラルも補充することも大切です。昔からの知恵の通り、梅干しも効果的です。
安全性を考慮して
気を付けないと、想定外の事故によって時には命に関わったり、障害が残る事故にもなりかねないので、草刈り機のいまから購入や買い替えを検討している方に安全性等を考慮に入れて使いやそうな草刈り機を探してみました。
ハンドルのタイプやオプションの有り無し、またバッテリが18Vか14.4Vなどの条件で、価格に差がありますので、お好きな条件に合わせて選べます。
低速で約1時間25分なのですが、高速にすると約30分しか電池がもたないです。
約22分で充電できるので、その間に休憩を取れると考えればある意味ではメリットですね。
作業の仕方にもよるのでなんとも言えないですが、エンジンタイプに慣れている人にとっては、パワーの面では力不足に感じるかもしれないでです。
最近増えてきている充電式の電気タイプなのですが、エンジンをかけるのに苦労しなくていいです。久々にエンジン式で使おうと思うと、何度もエンジンスターターのロープを引っ張ってそれだけで汗だくになったりする事がありませんか?
スイッチ一つでエンジンをかけられるので、そうした無駄な体力を失わないで済みます。
一番重たくなるモーター部が660グラムなので、スーパーで売っている、大きい鶏むね肉の2枚分ほどの重さしかないです。とても女性に優しい重さですよね。
それだけ軽いので扱いやすく、疲れにくいうえにバランスを崩す可能性をグンッと下げられます。
急に硬いものにあった時に、草刈り機が自分に跳ね返ってきてもエンジンが止まってくれるので、大ケガを予防できます。
この機能は、不意の事故防止に大いに貢献してくれるでしょう。
絡まったものを手で取ろうとエンジンを止めずに起こる事故について触れましたが、この草刈り機はボタン操作で、刃が逆回転してくれるので手を出さずに絡まったものを取ってくれるのです。
それでも取り切れない時にはだけ、エンジンを止めればいいので手間も省ける効率的で安全な機能ですね。
車で運ぶ時にしっかり固定していても、軽自動車などではスペースが限られているので、無理に載せて運転すればとても危険ですよね。
このマキタ充電式草刈機は、本体が二つに分割できるので車の積み下ろしの時に誤って刃でケガをしてしまうリスクも下げることができます。
トータル的に見ても、マキタの充電式草刈機は安全面と扱いやすさの点でかなりレベルの高さを感じます。
使用用途や体型をそこまで選ばずにも使用できるので、ちょっとした参考にしてみてください。
まとめ
ちょっと長くなってしまいましたが、草刈り作業は侮ると命に関わる問題になったり、障害を残すことにもなりかねないのでより安全な方法で行なっていきたいですね。
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