とどまることを知らない梅毒は死の病気!!究極の予防策とは…

梅毒

画像はイメージです。

激増し続けている「梅毒」。

意外と甘く見られているがゆえに拡大し、重症化し、死に至るケースにもなっています。

どれほど恐ろしい病気で、どうすれば防ぐことができるのでしょうか。

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そもそも梅毒とは何者??

名前が梅(うめ)の毒(どく)なので、知らないとパッと見は食べ物の毒なのかと思ってしまいますよね。

この病名の由来は感染した時にできる赤い発疹が、楊(ヤマモモ)に似ていることから「」の字が使われているので、実際の梅は全く関係がないんです。

 

 

そんな梅毒の歴史はとても古くて、1494年スペインのバロセロナからヨーロッパ全土や、アジアへと急激に広がったものです。

現在でも世界中でみられる疫病で、主に性行為で感染する性病の一つとなっています。

 

治療法も確立されいるため、早期による治療が有効な病気ですが、放置し続けると皮膚や骨などに腫瘍ができ始め、心臓などの臓器を犯していくため最悪は死に至る恐ろしい病気でもあります。

日本でも、100年前は治療がなかったために猛威ふるい社会現象となる問題の病気でした。現在でも、決して侮れない病気の一つなのは変わりはありません。

感染力は強く一度感染して治療すれば、抗体ができるので2回目は感染しないと思っている人もいますが抗体ができても再発を防ぐものではないので注意が必要だからです。

都市部で目立つ梅毒急増

主に目立って梅毒が急増しているのは、東京や大阪です。
100万人あたりの梅毒患者数が、大阪は31.2人で、東京は31.7人となっています。

これを少ない数字と見る人は要注意!!
つい5~6年前に比べると10倍にまで膨れ上がった状態だからです。
データは人口比率に対してなので、特に感染が拡大している20代の女性に絞れば劇的な割合になっています。

日に日に拡大している梅毒は、軽い病気だと思っている人が多いのあってまだまだ嬉しくない右肩上がりの状態が続いているのが現状…

過去に例のないほどの拡大となっているので、最近ではニュースなどで度々問題視されているわけです。

 

 

つまり、思っている以上に梅毒は本当に身近な存在になっているのです!!

割合としては、男性は20~50代、女性は20代となっていて男性は幅広い層ですが、女性に関してはハッキリと20代が目立っています。

梅毒に感染すると何が問題なのか??

梅毒に感染すると何がどう問題なのでしょうか。

先程もふれたように、最悪の場合は死に至ることです。
命あっての人生ですから、これ以上の問題はないのではないでしょうか。命に関する性感染症としてはHIV(エイズ)のイメージが強いかもしれないですけど、梅毒も同等に危険病気だということを忘れてはならないのです。

 

 

でも、問題はそれだけではないんです。
いつまでも梅毒に気付かずに放置し続け重症化した時には、骨や内臓に侵食していくと後遺症が残ることもあります。

例えば、髄膜炎や弁膜症などの心臓の病気、認知症のような脳の障害異常、失明などといった一般的に考えてもかなり重い後遺症が残るのです。

 

さらに、梅毒は妊娠時に感染すると複雑な問題となってきます。

 妊娠中に梅毒に感染していると、赤ちゃんへも感染してしまいます。
感染率は約60~99%とされているほどなのです。

妊娠から2か月までに梅毒に感染した場合は早産や流産、死産、胎児の奇形に起因し、妊娠後期に感染してそのままにしておくと、かなりの高確率で先天性梅毒を発症します。

先天性梅毒は、肝臓肥大などですぐに気づけばいいのですが学童期にまで成長してから視力低下などになってから知ることもあるので、子供にまで辛い思いさせてしまうことにもなりかねないのです。

 

つまり、梅毒を軽くみてそのままにしてしまうと、問題は大きく長期化したり死に至ることが分かっているので現在の劇的な梅毒の増加傾向は真剣に向き合っておかないと明日は我が身の問題なのです。

感染した時の対処法

まずは自分が梅毒なのかどうか分からないので心配の場合は、迷わずに診察しにいきましょう。

 

検査方法

男性なら泌尿器科へ、女性なら婦人科で受診し、血液検査をしてもらえば抗体で知ることができます。ただ感染してすぐには抗体反応がでないので、感染から3週間後になってから検査する必要があります。

「恥ずかしい」のイメージが強かったり、症状が軽いとなかなか病院に行かずに重症化したり、さらに感染拡大へとつながるので、自分のためにも人のためにも気になる場合は早めの検査が重要なポイントです。

 

地域によっては、保険センターのようなところで予約なしの匿名で血液検査のみをオープンな雰囲気で行っている所もあるので、近場にそういった場所がないか検索してみるといいと思います。

 

 

感染した時

感染すると、時間と共に進行した症状がでてきます。

 

感染初期

肛門や陰部に5〜20mmくらいの小さな赤いしこりができる。
潰瘍(かいよう)ができることもある。

これらは痛みがないので、そのまま気付かなかったり放置されやすい。

 

感染3カ月から数年(中期)

そのまま放置されると3カ月を過ぎたころから、血流にのって病原菌が体全体に運ばれていく。この時には、初期の症状がなくなっているので問題ないと思われがち。

しかし、足や手のひらにうっすらと赤い発疹が出る。(梅毒の由来の発疹)
大人になって手のひらに赤い発心がでる場合は梅毒の可能性が濃厚な証拠なので、すぐに受診する必要がある。
足や手だけでなく、身体全体に発疹がでる場合もあれば、目や口の中の炎症、さらには脱毛もいった症状がでる場合もある。

 

感染数年から10年以上(晩期)

発疹ではなくて硬いしこりが身体全体にでき始める。
それまで症状といった症状がでなく、硬いしこりができてから気付く場合もある。

ここまでくると、最も恐ろしい状態に入ります。
後遺症の残る心臓や脳、骨、目などに症状が出始めます。そして、最終的に死に至ります。

 

感染して初期の頃には症状が出ない場合もありますが、数年後になってから後遺症になるほどの重い症状になったりするのが梅毒の恐ろしいところ…

すぐにでないのでまさに忘れたころにやってくるのです。

治療も決して大変なのものではない

梅毒には、ペニシリン系の抗菌薬の服用が有効で治療できます。

抗菌役の服用期間

・初期は2~4週間。
・中期は4~8週間。
・晩期は12週間。

 

感染の時期によって抗菌薬を飲む期間が異なります。
感染してから長ければ長いほど服用期間も長くなるわけです。

ただ、副作用として高熱が出る場合もある薬となっています。
それでもしっかりと休むことなく飲みきらないと意味がないので、ここは頑張り時となりますね。

 

場合によっては、抗菌薬を点滴で投薬する場合もあるのでその時の症状や病院の判断によって治療は変わるでしょう。

梅毒にならないための究極の方法

結婚の絆

ここまで梅毒の危険について取り上げましたけど、そんな梅毒に感染しないことがなによりですし感染したくないですよね。

感染予防については、いろいろと呼びかけられていますけど現代の当たり前になっている考えでは防げないでしょう。

 

梅毒だけでなく、HIV(エイズ)などの性感染症にならないための究極の予防策は単純明快ながらに、結婚相手のみだと性行為(セックス)をすることです。

「そんなお堅いこと…」とか「いつの時代の人なの??」と思うかもしれませんけど、こうした考え方こそ究極の予防策でありしかも人間本来の生き方と言えるのではないでしょうか。

 

梅毒は、現代の道徳感覚の乱れを如実に表しているものでもあるので、身の守りのためにも、自分自身の自尊心のためにも現代の当たり前の考え方からの脱却が必要な時なのかもしれませんね…

 

 

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