
一年を通して、何かと病気が流行りますよね。
そんな時にかかるウイルスには、タイプがあるのをご存じでしょうか。
そのタイプによっては、特性が違うので意外と知らずに自分では予防できていると勘違いしている可能性もあるので、改めてその違いに注目したいと思います。
エンベロープとノンエンベロープ?
最近は何かと目にしたり耳にする事も多いと思いますが、ウイルスのタイプがあります。
同じウイルスでもそのタイプによって、少しだけ特性が変わってきます。
感染予防のためにもその理由を、知っておくと大変役に立つので違いとどのような病気の元になっているのかご覧ください。
エンベロープウイルス

外側を覆う膜のようなものを持ったウイルスです。
聞こえは強いように聞こえますが、そうではないです。
作られている膜の成分は、脂肪・タンパク質・糖タンパクなので決して頑丈な成分ではないからです。
そして、その膜が壊れてしまうと力を失ってしまい消滅してしまいます。
胃腸に入れば胃酸でも破壊することが可能なので、対策が比較的容易と言えるタイプです。
しかしこれだけ聞くと「エンベロープ」が、悪者に聞こえてしまいますが本来の役割は、免疫システムからウイルスを守ったり、他の生物の細胞に付着するといった重要な仕事も担っているものなので、ただの悪いウイルスを運ぶ膜ではないので注意してください。
代表的なエンベロープウイルス
全てではないですが、一般的に知られているエンベロープウイルスは以下になります。
ウイルスの名前だけでは、パッとこないものあると思うので良く知られている名称をカッコ書きで入れてみました。
- ◆ インフルエンザウイルス
- ◆ ヒトメタニューモウィルス
- ◆ RSウイルス(呼吸器感染症)
- ◆ 日本脳炎ウィルス
- ◆ ヘルペスウイルス
- ◆ 風疹ウイルス
- ◆ 麻疹ウイルス
- ◆ ムンプスウイルス(おたふく)
- ◆ パラインフルエンザウイルス(クループ)
- ◆ ヒト免疫不全ウイルス(エイズウイルス)
- ◆ エボラウイルス(エボラ出血熱)
- ◆ B型、C型肝炎ウイルス
- ◆ コロナウイルス
- ◆ ラッサウイルス(ラッサ熱)
- ◆ デングウィルス(デング熱)
- ◆ 黄熱ウイルス
などがあります。
おたふく、風疹、麻疹、日本脳炎、クループ、RSウイルスや、ここ最近流行しているヒトメタニューモウイルスは小さい子供さんがいると結構身近な病気となってしまっていますよね。
インフルエンザやヘルペスは、大人でもよくかかるものとなっています。
命に関わる病気で有名な、エイズ、エボラ出血熱、デング熱などもエンベロープウイルスに分類されています。
中国で大流行している新型コロナウイルスもこのエンペロープウイルスに入ります。
これらのよく聞くウイルスですが、感染力は強くても消毒には弱いウイルスになります。
特にインフルエンザは大流行しやすいですけど、実は消毒に弱い対処しやすい種類に入るんですね。
ノンエンベロープウイルス

エンベロープウイルスの逆で、外側を覆う膜を持たないウイルスです。
という事は、無防備なのでエンベロープよりも弱いように聞こえませんか?
しかし、エンベロープは膜によって力を蓄えているのでその膜さえ壊してしまえばいいのですが、ノンエンベロープは元から膜を持たずに力を維持しているのでスキがないという事になってしまうのです。
そのため、胃酸や腸管の胆汁酸にも抵抗できるだけの力があります。
抵抗する力が強いために、身体の中の難関をどんどん突破していき腸まで進んでいけるので、胃腸炎の原因となるわけです。
そして、かかるとしつこいです…
ですから、それだけきちんとした予防をしないと防ぎにくいので感染率が高いのです。
代用的なノンエンベロープウイルス
防ぎにくい厄介なウイルスの、ノンエンベローブウイルスの一覧は以下になります。
こちらも、全てというわけではないですが大体の有名どころとなっているので参考にしてください。
- ◆ ノロウイルス(ウィルス性食中毒、感染性胃腸炎)
- ◆ ロタウイルス(ウィルス性胃腸炎、嘔吐下痢)
- ◆ アデノウイルス(プール熱、咽頭結膜炎)
- ◆ サポウイルス(感染性胃腸炎)
- ◆ A型、E型肝炎ウイルス
- ◆ ライノウイルス(風邪の代表的なウイルス)
- ◆ アストロウイルス(感染性胃腸炎)
- ◆ エコーウイルス(夏風邪)
- ◆ ポリオウイルス(急性灰色髄炎・小児麻痺)
- ◆ コクサッキーウイルス(夏風邪、手足口病、ヘルパンギーナ)
- ◆ エンテロトキシン(エコー、ポリオ、コクサッキーをまとめて呼ぶ時の名称)
などがあります。
主に胃腸炎が目立ちますが胃液にも耐えることができるためです。
なので、本当に厄介なウイルスばかりですよね。
しかも、エンベロープよりも消毒に強いのでしっかりと対策しなければ体内に容易に侵入してくる強者なのです。
重症化すると危険なタイプが多いので、冬の病気だけでなく一年を通して特に子供にとっては深刻なウイルスとなっています。
エンベロープとノンエンベロープの予防法

ノンエンベロープウイルスの代表選手は、インフルエンザといっても過言ではないではないでしょうか。
どうしても毎年流行しますからね…
そこでやっておくべき予防法は、基本中の基本である、石鹸による手洗い、うがい、アルコール消毒をしっかりと行なう事で比較的簡単に退治できます。
よく言われる習慣ですが、ウイルス感染による病気のリスクを下げる事ができます。
毎日の積み重ねで、予防しやすいので秋から冬にかけてだけでなく一年を通して、手洗い、うがい、消毒の3つのポイントをクセにしておけば感染率をグッと下げられます。
ただし、のどに付いたウイルス達は20分ほどで体内に侵入していくとされているので、優先順位としては、手洗いと消毒がとても重要となっています。
どうしても、手は色々な所を触るのでウイルスの運び屋となってしまいますからね。

他にもうがいだけでなく、歯磨きも口の中にこびりついているウイルスをしっかりと落とすことができるので、定期的な歯磨きタイムは虫歯や歯肉炎だけでなく病気予防として効果的ですよ。

10~20分に一度水を飲むのも効果的です。
のどに張り付いているウィルスを胃の中に流し込んでしまえば、酸に弱いので大抵のノンエンベロープウイルスを死滅させることができるからです。
しかも、冬の間は意外と気付かないうちに水分を失っているので水分補給を怠ると、血液の循環も低下するためは免疫力を下げてしますので、水分を少しずつでいいので定期的に補充するのはかなり重要なポイントとなっています。
特にインフルエンザやヒトメタニューモウイルスが流行している時期は、一番おススメの方法だと思っています。
しかし、問題はエンベロープよりも学校や幼稚園で流行るのは、ノンエンベロープウイルスに関係する病気の方が多いですよね…
消毒剤が違う!!
毎年流行率が上がっている病気が、ノンエンベロープウイルスによるものなので、しっかり予防していきたいですよね。
基本的な事は、エンベロープと同じ手洗い、うがいを習慣にしておくのは同じでやはり大切な事です。
しかし、アルコール消毒に関しては、ノンエンベロープには効果が薄いとされています。
一般的なアルコール消毒は中性なのですが、それをリン酸などで酸性かアルカリ性にしたものを使用すればノンエンベロープウイルスにしっかりダメージを与えることのできるというわけです。
こういった消毒液を探してください。

「リン酸やクエン酸を加えた…」や「酸性アルコール消毒」と記載されているものがそれに当てはまりますが、怪しいものも中にはあるので値段相応となっています。ノロに効くといったものは、同じような成分のものが多いので目安にできると思います。
ドラッグストアにあれば、ネットで買うよりも安く購入できるとかもしれないです。ただ、お店にはよっては売ってないと言う声もちらほら聞きます。
もちろん、ノンエンベロープウイルスだけでなく様々なウイルスや菌にも効果抜群ですが、ノンエンベロープウイルスの中でもそれぞれの性質は違うので、必ず退治しきれると過信しないように注意してください。
忙しいのが当たり前だからこそ生活習慣から
エンベロープであってもノンエンベロープであっても共通する予防法となるのは、疲れや寝不足などで免疫が落ちないようにすることです
いくら消毒をしっかりしていても、免疫力が落ちていては少ないウイルスにでもあっても感染してしまうからです。
休む時には休むといった、疲れを溜めない生活リズムをとりましょう。
とはいっても中々ゆっくりと休む時間は、誰にでもあるわけではないので、そのような時は限られた休息の時間を質の高いものにする事を心掛けるのもいいと思います。
特に子供が小さい時の看病となるとゆっくり休む事ができですし、 家族が順番にかかっていきやっと家族全員が治ったと思ったら今度は自分が一番重いのに…
子供がおられる親の皆さんはそういった経験をよくされているのではないでしょうか。
そのような時には、サプリを活用して休息を手助けしてもらうのもありですよ。
こちらのサプリは、休息の質を助けてくれて健康と美容にもいいので最適です。
国産での生産になっていますし、色々な商品の中でなんといっても価格が安いです!!レビューもたくさんでている、人気のあるサプリなので安心して使用できます。
さらにそれと共に、栄養のあるバランスの取れた食事を欠かさない事もセットで行なう事で免疫力を高めていきましょう。
ウイルスによって膜があるかないかで随分と違うので、そのウイルスによってはしっかりとした対策をしないと簡単に感染してしまいます。
流行時には特に感染したくないので、これらのタイプがある事も覚えておきたいですよね。
そして、しっかりと予防することで家族みんなが寝込んでしまう事がないように生活したと思います。




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