2018年9月6日午前3時に北海道胆振(いぶり)地方で発生し、「北海道胆振(いぶり)東部地震」と命名された震度7の地震。
台風21号(チェービー)が猛威を振るった後に、立て続けの災害となってしまいました。
しかし、北海道にはまだ超巨大地震の心配が残っています…
「北海道胆振東部地震」の被害…
地震が発生して間もなくは、震度6強と報じられていましたが後に最も強く揺れた厚真町が気象庁により震度7と発表され驚異的な地震となった「北海道胆振東部地震」は、津波こそなかったものの大きな爪痕を残しました。
多数の命を奪うことになったのが、土砂崩れでした。
山が不気味な轟音を響かせて崩れ落ち、32人もの人たちを生き埋めにしてしまったのです。
他にも、あまりの大きな揺れによって家屋は家とは思えないほどの勢いで倒壊していったのです。
道路は液状化現象を起こし、波打つ被害もでています。
液状化現象は、海の埋め立て地のイメージが強いですが、河川の埋め立て地でも発生するため以前に河川があったのを知らない場合は、内陸であっても理解し難い場所が波打つことさえあります。
そして、生活に大きな支障を出したのが大規模停電です。
北海道の電力は原発が稼働していないため、大半を賄っているのが火力発電です。その火力発電がストップしてしまったため北海道全体で295万戸が停電となり、349の病院も停電となる大ごとに。
泊原発は、地震、津波、液状化対策十分ではないとされていたためある意味ではストップしていて良かったのかの悪かったのか…
全面的な電力の回復は一週間以上かかる見込みのため、問題はさらに山積みになりそうです。
※自分が長期的な停電を経験するこになった時に備えて、「長期的な停電の時に役立つ方法とアイテムたち!!普段の生活やアウトドアでも使える」の記事が活用できます。
こうした被害はほんの一部でしかないです。
心配なのは、「北海道胆振東部地震」でこれだけの規模の被害を及ぼしているのに、さらに危険視されている、超巨大地震になると言われている「北海道沖地震」の前兆とならないかという点です。
「北海道胆振東部地震」は「北海道沖地震」の前兆??
「北海道沖地震」を知らないと言う人は以外と多いようです。
超巨大地震といえば、「南海トラフ地震」の印象が強いからです。
それはメディアの影響が強いでしょう。
台風21号(チェービー)が四国と本州に上陸した時には、メディアでその被害状況も大々的に大きく取り上げられていました。
しかし、台風21号(チェービー)クラスの台風は、沖縄の方では比較手頻繁にきているレベルです。でも、そこまで大々的にメディアが取り上げることはありません。
その理由はなぜでしょうか??
人口が少ないから??
それとも、視聴率が取れないから??
北海道沖に秘めている、超巨大地震もそうした状況に似ているのかもしれません。
人口や産業、都市部に大きく影響が出る南海トラフ超巨大地震は何かと騒がれますが、北海道沖の超巨大地震はあまり注目を集めるものとはなっていないのです。
だからこそ、今回の「北海道胆振東部地震」が北海道で発生しうる超巨大地震の前兆となるのではないかと…
懸念される「北海道沖地震」とは
そもそも、「北海道沖地震」とはどういったものなのか。
あまり頻繁に取り上げらないので、ざっとですが説明しておきたいと思います。
北海道沖の千島海溝沿いで、マグニチュード(M)8.8以上の超巨大地震が発生するとされている地震のことです。千島海溝は、北海道の南の沖にある海溝で本州にまも津波の影響があると考えられています。
東日本大震災が、マグニチュード(M)9.0だったので同レベルの地震が発生すればその被害は計り知れないものがあるのは想像できますよね。
その超巨大地震が発生する確率は、今後30年以内に最大40%とする見解が政府の地震調査研究推進本部によって発表されているのです。
確かに、南海トラフ地震が発生確率は今後30年以内にを70~80%なので、ほぼ倍の確率となっているのでやはり心配要素が高いの南海トラフなのは間違いありません。
しかし、この「北海道沖地震」は平均340~380年ごとの周期で発生しているのですが、直近では約400年前に発生していると考えられているので、もうその周期を過ぎているのでいつ発生してもおかしくない状態となっています。
2006年時点の中央防災会議では、最悪の被害を想定して津波によって、北海道で約700人、本州で200人が死亡する被害想定がなされています。
しかし、この想定は12年も前のもの。
現在、内閣府で改めて被害想定がされているところです。
実際の影響としては、「北海道胆振東部地震」の被害からしても、大規模停電や産業、物流へのダメージは現段階の予想を遥かに上回るものとなっているのは間違いないでしょう。
「北海道胆振東部地震」による影響力
「北海道胆振東部地震」は陸型でしたが、「北海道沖地震」は海型なので関係がないようにも思えますが、結局の所は見えない所で影響し合っているますので、何かしらの影響がでているでしょう。
ある意味では、「北海道胆振東部地震」は「南海トラフ」にも影響を与えている可能性すら否定できないものと言えます。
また、「北海道沖地震」は巨大地震が連鎖して超巨大地震となるとされているのですが、その一つの地震となっている根室沖で発生する可能性のあるM7.8~8.5が70%程度とされいるので、その地震への影響は強かったかもしれません。
こればっかりは誰も断言ができるものではないで、確率としては僅かだとしても下がることはあり得ないので、上がっているはずです。
興味深いことに南海トラフの地震の場合は、前もって評価検討会が行われることになっているのですが、その評価検討会が行われる条件の一つに「マグニチュード(M)7以上の地震が発生した時」とされているので、今回の「北海道胆振東部地震」は北海道での超巨大地震の前触れの一つになる可能性は高いでしょう。
今後の超巨大地震に警戒
北海道では今後、立て続けて巨大な地震が発生する可能性があるは間違い事実です。
もちろん、南海トラフへの影響も…
ですから、大型の破壊的な災害の備えはしっかりとしておくべき重要なことですよね。
準備としては、以下の記事が少し役にたつかもしれないです。
これらの点は、改めて再確認しておくのも立派な防災&減災の確実な一歩となることでしょう。
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