2018年は、寒波の影響で各地に散々な被害が出ていますよね…
福井県を初めとした、日本海側は大雪が続いていますし、関東でも雪が積もって何かと苦労された方も多いのでは…
私の住んでいる辺りでも、水道管の破裂で見たことのない形状の氷が芸術品の作りだしていたり、5センチほどの厚さの氷を娘が持って帰ってくるなど例年にない寒さとなっています。
その寒さのは、人間だけにとどまらず海の生物たちにも影響がでています。
イワシの大量打ち上げで食卓潤う??
青森県のむつ市、横浜町、野辺地町の陸奥湾沿岸で記録的な量のイワシが打ち上げられました。
大量のイワシが打ち上げられた理由としては、寒波で海水の温度が例年なら5~6℃程度はあるはずのところが、2~3℃ほど急激に低下したため、イワシは仮死状態になってしまい流されて来たようです。
いまから、約32年前の1986年にも同じような現象が起きていて、その時もやはり強力な寒波が影響していたようです。
しかし、その量が計り知れないんです!!
なんと!!約50キロメートルもの距離にわったてイワシが打ち上げられていたんですから。
車を時速50キロで走っていたら、横に1時間もの間ずっと10~20センチあるイワシが打ち上げられていたらビックリしないですか!?
数は推定で数万匹??とされています。
正確に数え切れる量ではないで、かなり漠然とした数字ですね…
しかも、気温が氷点下17℃を記録するほどだったので、冷凍イワシ状態だったようです。
という事は……。タダで取り放題の食べ放題だぁ!!
と言いたいところですけど、いくら気温が低くても、いつから打ち上げられたものかは分からないので結構リスクがあると思うのでおススメで出来ないですね…
結局、放置していても悪臭やらの問題で衛生的によろしくないので、市や町によって処分されたようです。
ハリセンボンも大量に…
個人的には、水族館やテレビなどでしか見たことのないお魚の、ハリセンボンまでもが海岸に打ち上げられてしまいました。
沖縄では方言で「アバサー」と呼ばれていて、なかなか高価で美味しい魚でもあるんですよね~。
そんなハリセンボンが、福岡県の福岡市西区や糸島市の二見ヶ浦で一ヶ所に30匹~数十匹といった数で打ち上げられたのです。
時折、ハリセンボンが打ち上げられることがあるようですが、一度に大量に打ち上げられることは無いそうです。
もともとは沖縄もそうですが宮崎や鹿児島などの暖かい海に生息する魚で、津軽海峡以南の日本海でも暖かいところに生息しているのですが、どうやらここでも寒波によって水温が低くくなり、遊泳力の弱いハリセンボンは寒波の影響をまともに受けてしまったため弱ってしまったようです。
そして、風に流され潮流に流され、ついに浜辺に打ち上げられてしまったというわけです…
ちなみにかなり余談ですが、針の数は約350本で1000本はないらしいです。
フグの仲間なので、歯が鋭いので噛まれると大ケガするので、もし生きているのを見かけて海に返してあげようとして噛まれないようにご注意を!!
あと、卵や卵巣には毒があるといった情報もあるので、食べる時には注意が必要みたいです。
サンゴが白化している
真夏の暑さで、サンゴの白化はニュースで見かけることがありますが、まさか寒さで白化してしまっているとは!!
どうやら、サンゴに関しては黒潮大蛇行の影響がでているみたいですね。

和歌山県田辺市の沖にある沖島周辺のサンゴの白化が確認されているのですが、黒潮大蛇行の影響で海水の温度が極端に下がってしているのが原因のようです。
ファインディングニモで有名な「クマノミ」や、海のギャングである「ウツボの種類」などが寒さに耐えきれずに凍死している魚もでているほど!!
例年だと海水温が16℃を下回ることはそうそうないところを、今年は11℃程度まで下がっているのです。
それだけの海水温の低下で、サンゴの中で共存し色とりどりの情景を作り出してくれている「褐虫藻」がストレスで家出してしまったために、現在はサンゴが白く空き家状態となってしまっています。
環境が早い段階で水温の問題が落ち着けば、帰ってきてくれるのでしょうけど、長期的に続くと廃屋状態になってしますね…
サンゴ群の3割ほどが白化状態となっているようなので、早く海水温が上がってくれるといいのですが…
もうすぐ春が…
人間にとっても記録的な寒さとなっていますけど、パッと見で分からない海の中も記録的な寒さとなっているのですね…
まだまだ、思わぬタイミングの大雪もあり得るので早く春がくるのが恋しいです。
雪が積もった時には、お気を付けて。

また、こうした極端な寒波の年は大地震も起こりやすくなっていますし、気候の二極化で夏が猛烈な暑さになる可能性があるので早くも少し心配になりますね。

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