ムカデの毒を甘く見たら命の危険も?!街中にだって現れます

ムカデの毒

ムカデが家に出てきたら「絶対に咬まれたくない!!」って思いますよね。

まずは、家の中には入り込まないように、退治することがベストですけど、知らずに家の中に入っていて咬まれてしまうこともあるかもしれません。

では、咬まれたらどうなるんでしょ??
凄く痛いとは聞きはするけど、ヒドイと死に至る場合もあるって知ってましたか??

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ムカデは街中でもやってくる

ムカデは田舎の生き物ではなくて、最近は街中にも現れることが増えているようです。

乾燥と寒さに弱い生き物ですけど、街中や繁華街にはムカデが好きな暗くてジメジメしている過ごしやすい環境が整っていたりしますからね。
しかも、エサとなる好物のゴキブリもたくさんいるので、田舎よりも街中の方が快適だったりします。

マンションなんかの壁でも平気で登ることも可能なので、街中に住んでいても油断は禁物なわけです。

ムカデとはいっても日本に生息しているもので30種類以上います。
とはいっても、普段の生活で咬まれる可能性が高いものはトビズムカデです。

家によく出るあの大きなムカデは『トビズムカデ』
最もメジャーで、最も身近なのが毒のあるムカデが『トビズムカデ』です。

もし、予想だにしない来客としてそのムカデに咬まれてしまうとどうなるのか!?

ムカデの毒性

ムカデに咬まれると激痛が走る!!というのは有名ですよね。
その激痛は、ムカデの牙と咬む力が強いのも理由の一つですが、毒性が関係しています。

ムカデの毒成分
溶血毒素 – 赤血球を破壊する脂質またはタンパク質
サッカラーゼ – 糖を加水分解する酵素の一種
タンパク分解酵素 – タンパク質のペプチド結合を加水分解する酵素
ヒスタミン – アレルギーの元となる成分
ヒアルロニダーゼ – ヒアルロン酸を分解する酵素
セロトニン – 神経伝達物質

ざっと上げた中でこれだけの毒性があります。
実際には解明されていない部分もあるので、まだまだ謎の包まれているのですが、明らかに危ない感じが滲みでていますよね。

とは言っても、ほとんどが捕まえた獲物の消化のための物質となっているのも分かると思います。
この消化作用を促す、分解物質によって細胞が破壊されるので激痛がしばらく続くことになるんです。

ムカデの毒でアナフィラキシー

ムカデの毒成分は、スズメバチと似ています。

スズメバチほど出会う個体数が多くないので、ムカデの毒でアナフィラキシーショックになることはあまり知られていないだけなんですけど 、ヒドイ時にはアナフィラキシーショックで死に至ることもあるので決して甘くみてはならないのです。

ちなみに、スズメバチもそうですがアナフィラキシーショックは何回か刺された時になるのではなくて、初めて刺された時の方が重症化するケースが多いという統計が出ています。
なので、もともと何かしらのアレルギー体質の人は特に要注意です。

とは言っても、実際にムカデに咬まれてアナフィラキシーショックによる死亡例はないようなので、可能性としては極めて低いと考えいいようです。

まあ、ムカデの種類によっても毒の強さが違いますし、体質によって違いがあるので100%大丈夫というものではないのは間違いありませんけど…

ムカデにもし咬まれたら!!

その日は突然やってくる…
ムカデに咬まれたく咬まれたなら仕方ないですけど、ムカデに咬まれる時は基本的には想定していない時ですよね。

そんな突然のタイミングで、咬まれたらどうすべきなのかが大事ですよね。

まずは温めながら流す

43℃以上のシャワーで流す

できるだけすぐに、43~45℃のお湯で3~5分ほどアルカリ性の石鹸を使って洗い流しましょう。
そして、そのまま43℃でキープしたお湯で20分ほど温め続けます。

43℃を下回ると、逆に痛みが増すので43℃以上を維持できるようにシャワーの温度を設定しておくことが大切ですね。

絶対に水では流さない
水で流して冷やしてしまうと、激痛が増して場合によっては耐えられる限界を越すほどの痛みに変わります。場合によっては意識を失うことも…
これは、ムカデの毒の成分が酵素を活用しているものなので、43℃以下にしてしまうと余計に活性が高まってしまうからです。

なので、「すぐ」もポイントの一つです。
ムカデの毒が体温で活性化してからお湯をかけても、やはり酵素活性が起きて猛烈な痛みを経験することになってしまうのです。

ちなみに、ムカデは牙から直接毒を注入していくるのではなくて、牙の根元にある分泌腺から毒を出してきます。

なので、牙で傷ついた傷口に毒が少しでも入らないように「流す」事がとても重要なのです。

次に薬を塗る

温めて、ある程度の毒を流してから薬を塗ります。

薬の種類は、ムカデの毒はヒスタミンが入っているので、「抗ヒスタミン軟膏」や「ステロイド軟膏 」がいいです。

ステロイドはかなりの万能薬で効果は絶大なんですけど、個人的には違う意味でも強力過ぎてあまり好きではないです。
可能なら、「抗ヒスタミン軟膏」の方をおすすめしたいですね。

個人的な好みをなしにして、定番の薬が「ムヒ」になります。
ステロイドと抗ヒスタミンが入っていますし、直接パッケージにも「ムカデ」と書いてありありますから。

私のように可能な限り天然素材で対処したい場合は、「パーフェクトポーション アウトドアバーム フェイス&ボディ」です。
赤ちゃんでも気にせずに虫刺されの時に使えるのですが、ムカデの時どれだけ効果があるかは不明です…

症状がひどい時は迷わずに病院へ

アレルギー体質だったり、赤ちゃんやまだ小さな子供さんの時には特に心配になりますよね。

まずは、応急処置を済ませてから病院にいって受診してもらいましょう。

病院は、皮膚科になるのですが、前もって電話で症状を伝えて診察してもらえるか確認してからがいいと思います。
場合によっては、違う科を勧められる可能性もありますから。

ネコがムカデに咬まれたら

ネコがムカデに咬まれた時

ネコは、ムカデの動きが好きなので遊んだり、場合によっては食べます。

そんな時に、ネコであってもうっかりとムカデに咬まれることもあります。
ネコの場合は人間とは違って、ムカデに咬まれて死んでします例は多いのです。

では、もしネコがムカデに咬まれてしまったら?!

人間と応急処置は同じで、まずはお湯で洗い流して温めます。

でも、ケガを負ったネコがじっとしてくれるはずもなければ、いつムカデに咬まれたかも分からないので、温めるのが逆効果の可能性が高いですよね。

なので、明らかに元気がなくなって変に晴れている所がある場合はすぐに動物病院に連れて行ってあげましょう。
言葉で伝えることができないので、これ以上の方法はないです。

ムカデは突然やってくる

ムカデに咬まれる時は突然です。
街中であっても、マンションであって、ムカデはやってきます。

なので、できれば薬を一つ常備しておきましょう。
ムカデでなくても、他の虫刺されにも使えますから。

そして、もし咬まれてしまったら、慌てずに43℃以上のお湯で洗い流しましょう。

これさえ覚えておけば、ムカデに咬まれても最小限の痛ませることができるでしょうから。

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