魚を刺身で食べる時に気になるが、寄生虫「アニキサス」!!
いやいや「アニサキス」です。結構間違えて覚えていたりしませんか??
自分だけかな…
それはさて置き、通称アニィ(自分は勝手にそう呼んでます)は最近では言わずと知れた寄生虫ですよね。
いまでは、鰹の刺身を食べたら…と話題になり年々広く知られる存在に。
釣った魚だけでなく、スーパーの刺身にもいるんですから油断できません!!
しかし、もしうっかり食べてしまうと、痛みでもがき苦しむことになるのでどうすれば予防できるかを取り上げます。
アニサキスはどんな魚についてるの??
「そもそも、刺身が危ないなら食べなければいいじゃん。」
と考える人もいることでしょう。
まあまあ、そんなに極端にならないでください。
アニキサスがつく魚は大体決まってますから。
ざっとこんな感じです。
アニサキスがいる可能性大
・サンマ、サバ、タラ、ホッケ、スルメイカ、アンコウ、サケ(天然の国産のみ)
アニサキスがいる可能性中
・イワシ、アジ、ヒラメ、ホタルイカ
アニサキスがいる可能性小
ブリ、カンパチ、イサキ、マダイ、スズキ、マグロ、カワハギ、ヤリイカ、剣先イカ、養殖魚
全てではないですが、被害として出てくる魚は大体こんな感じになっています。
ちなみに被害数が多いのは、
断トツで1位なのはサバで、2位はサンマ、3位がイカの順です。
アニサキスが退治されていない魚
サーモンは、ノルウェー産にはいないです。
なぜなら、日本に到着するまでの間に死んでいるからです。
アニサキスを退治するための条件はこんな感じだからです。
・中心部までが、60℃以上の温度にして1分間以上の加熱。70℃だと即死滅。
・-20℃以下の温度で、24時間以上の冷凍。
なので、ノルウェーから日本にくる間に冷凍されているので心配ないわけです。
というよりも、上のリストに載せた魚たちもこの条件を満たしていれば心配ないんです。
なので、スーパーで買い物をするときに心配なら解凍もしくは冷凍物と書いてあれば大丈夫です!!
ただ、味が少し落ちるので出来れば獲れたての新鮮なものを食べたいですよね~
サバやサンマは刺身で基本的には食べないですけど、旬のサバやサンマは刺身で食べると最高に美味しいですよねぇ~
お寿司屋さんによっては置いていたりしますけど、アニサキスは本来魚が生きているうちは内臓にしかいないので、獲れてすぐに内臓を取り除くなどの適切に処理がしてあれば、冷凍や熱を通さなくても美味しく食べることができます。
とはいっても釣ったサバを自分で刺身で食べるには、魚自体がいたみやすいですし、アニサキスのリスクが高いもので自己責任でお願いします。
養殖魚はなぜ可能性が低いのか
養殖魚に寄生している可能性が低いのは、単純に食べているものが違うからです。
そもそものアニサキスが寄生していく宿主を食べるから寄生していていくわけで、その宿主を食べていなければ問題はないって事になりますから。
この通りの食物連鎖からアニサキスは成長と共に宿主を移動していくので、養殖魚が主に食べているエサは、イヌやネコやハムスターなどのペットにあげるような「ペレット状」になっているので寄生しないと言うわけです。
ただし与えているエサは100%ペレットとは限らず、生のオキアミを与えたりもしていたりするので、
養殖魚=アニサキスが絶対いないではないのでご注意を。
あくまでも、可能性は天然ものよりも断然低いというだけなので。
という事は、逆に言うと天然の魚の場合はいくら小さい魚でも食べているものによっては寄生している可能性があるので、春から夏場にかけてよく釣れる小アジも火を通す時にはしっかりとしといた方が間違いないですね。
というよりも、小アジならサイズ的にも揚げたりすると思うので生のパターンはそうそうないですかね。
イカは種類によって違う
一番被害の報告多いのがスルメイカとなっています。
特に、春のスルメイカは少なくて、冬はアニサキス率が高くなっています。
季節によっても変わるとは…
ちなみに、さっきのリストに載せていないエギングのメインターゲットのアオリイカは、イカの中でも一番アニサキス率の低いイカとなっています。
さらに、コウイカもほぼいないと言われているので美味しく刺身でいただきましょう♪もちろん、100%ではないで要チェックしてくださいね。
エギングを始めたばかりだと、イカの種類がよく分からなかったりしますけど要注意の「スルメイカ」はこちら!!
食べる時にイカの刺身の場合は、一般的にイカそうめんにしますけどあれは昔の人の知恵ですかねぇ。アニサキスは切ってしまえば問題なく食べれますからね。
アニサキスがいる場合にかなり効果的にやっつけられるので、よくできた調理法みたいです。
アニサキス対策
アニサキスがどんな魚にいるのかはわかっても、それ自体で予防できるわけではないですよね。ではどうするか…
先程も少しふれましたが、基本的な方法は一匹丸ごとの場合は出来るだけ早く内臓はとっておくことです。
自分で釣った魚の場合は、心配なら即内臓を取り除いてください。
なぜかと言うと、最初にアニサキスは内臓にいるのですが寄生元が死んでしまうと最適な温度ではなくなるため、冷たくて暮らしやすい筋肉質へと移動していくからです。なので美味しい切身の部分に移動する前に、内臓ごと取ってさよならするのが一番。
ちなみに切身の筋肉質に移った後そのまま常温で放っておくと、数日のうちに勝手に死んでしまいます。
そして、切り身に関してはしっかりと目視チェックあるのみ!!
苦手な方がいたらごめんなさい。
こちらが「アニサキス」です。
小さいものでも長さ2~3センチの幅0.5~1ミリある生き物なので、見つけられない生き物ではないです。
実際の動く姿を見たい方は、Twitterで「アニサキス」って検索かけるとたくさん画像でアップされているので参考になると思いますよ。
Twitterのアニサキス検索結果を見たい場合はここから
実物はわかったとしても、見逃すかもしれないし…
という場合には、先ほど取り上げたように冷凍か熱攻撃ですね。
もしくは、可能性限り確率を減らすために、養殖魚や冷凍の魚を選んで買うことや寄生している可能性の低い種類の魚を選んで食べるもよし!!
でもそれじゃあよくある方法で芸がないですよね…
そこで、こんな時こそ秘密のアイテムをポケットの中から!!
ではないですけど、注目すべきアイテムがあるんです。
その名も「アニサキス発見補助器」!!
ズバリ分かりやすいネーミングですね。
最近では、少しずつ種類が増えてきていますけど、食品加工業向けで価格が高いものがほとんどなんですけどね。
なので、一般家庭向けなのが「ブラックライト」です。
「UVライト」も同じですが、紫外線のライトをあてると白く映るので見つけやすくなるのです。
ただ、数百円のものだと弱いし波長の問題もあるので、そこそこちゃんとしたものでないと特に大きめのサバは紫外線が届かなかったりしまうので要注意!!
あっ!それと勘違いされがちな方法で、お酢はアニサキスには効果がないので注意してください。ちなみに、ワサビや唐辛子を一緒に食べてもダメです。
やっつけるのは、冷凍or熱攻撃あるのみです。
あと、包丁で隠し包丁をいれたりよく噛めば退治できます。
アニサキス対策の秘策
ここでとっておきの方法をご紹介します!!
あまり大きな声では言えないのですけど、ラッパのマークの正露丸を飲むと効果的なのです。
これは俗に言う都市伝説ではなくて、正露丸の発売元の大幸薬品がアニサキスの活動の抑制効果があるとして特許を2014年に取得しているので間違いないです。
なぜかといいますと、正露丸の中の主成分となっている「木クレオソート」をアニサキスが嫌うため症状を軽減できるのです。この木クレオソートは、ブナやマツなどの原木から得た木タールを精製した液体からできているので、安心して使うことができます。
しかも、ちゃんと実証されたデータも出ているんです。
そもそも、木クレオソート自体は1832年ドイツ人のカールライヘンバッハが開発したもので、世界各地で赤痢や結核、さらにはコレラなどの感染症のための特効薬として使用されてきた歴史は長いものなので、医師で正露丸を認めている方もいるほどなのです。
飲み量としては、5~15錠ほどです。
個人差がでるのではっきりとした数字は言い切れないのですが、3錠でいい人もいるので徐々に増やしてもいいかもしれないですね。1~2分程度でと即効性がありますから。
なので、普段あまり使う機会がなければ、このサイズなら携帯できますし無駄がないですよ。多めに飲んだ場合でも、2回分はありますからね。
ただ、必ずそのあとに病院に行くことをお勧めします。
アニサキスが胃にとどまっていればいいのですが、腸にいっている場合は正露丸の効果が発揮されない場合がありますので。
もしアニサキスが入ってきたら…
どんな症状になるかは有名になっている通りで、お腹が痛くて転げ回る状態に…
アニサキスが寄生してから8時間以内に症状が表れると言われています。
激しい腹痛以外にも、吐き気や嘔吐したり場合によってはアレルギー反応を起こしてジンマシンがでることも…
アニサキスを取り除いてもらえば一気に痛みが引くみたいですから。
炎症を起こしていて痛みが残る場合もあるみたいですけど、早ければ早いほど苦しまずに済むのは間違いなしです。
もし正露丸を飲んで対処して痛みがなくなっても、病院に行ってくださいね。動きが鈍くなって簡単に取り除けるようになっているみたいなのですし。
病院は、消火器内科なら診てくれます。
他にも、胃腸を見てくれる病院なら対応してくれると思いますが、一度問い合わせられれば確実ですね。
まあ、誰かそばにいればいいですけど、自分だけだとそんな余裕があるかと言うとどうなんでしょ…
治療としては、基本は胃カメラで見ながらアニキサスを引っこ抜いてくれて、場合によっては駆除用の薬で対処してくれるようです。
自分はタフだし病院は嫌いなんじゃ!!
という人は、耐えられるなら放っておいても人間は中間宿主に相応しくないので、自然消滅してくれます。
まあ、耐えられればの話ですけど…
アニサキスについての結論
アニサキスについてのちょっとした情報をまとめましたけど、どの刺身にもいるわけではないですし結構な風評被害にもなっていたりするので、刺身は危ないと決めつけないでくださいね。
ある程度の予防もできますし、治療もできるので。
もし身体に入ってしまっても、人間に寄生して生き続けていく事もできないのである意味安心ですし。
もし寄生虫に関心があるようでしたら、他にもフィロメトラ、ブリにいるブリ糸状虫、シロギスにいる吸葉条虫など他にも魚についている寄生虫は結構な種類がいます。
興味津々の方は、こんな本がでているので見てみると面白いと思いますよ。
魚に限らない寄生虫ワールドが楽しめますから。
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