クセの強い台風5号が各地で被害をもたらしてから、あっという間に1ヶ月が過ぎました。
それからと言うもの、今年は全く台風がかすりもしてないと思われませんか??
もう少し台風について耳にするはずが、ここのところはパッタリです。
被害がないに越したことはないのですが、体感的にもここまで来ないのはなんだか違和感があるので、少し調べてみました。
現段階での台風状況
現時点までで、台風は14号まで発生しています。
以前の記事で、台風の進路の見方について載せた記事の最後で台風の年間の平均発生数の取り上げました。
それを元に、改めて状況を分析してみたいと思います。

■年間平均発生数
年間の発生数は平均約26個なので、現時点では平均の約半分以上は発生してることになりますね。
■年間平均上陸数
上陸率は年間平均で3個ですから、今年は台風3号とくせ者だった台風5号の上陸があったので、2個カウントされます。
■日本への接近数
上陸はなくても、気象官署等に300キロメートル以内に入る台風は、日本に接近した台風として扱われます。
年間平均で11個となのですが、現時点では上陸した2個も含まれるので4個となっています。
年間の約1/3個ペースで、接近していますがあまり実感がない方もおおいのでは…
八重山諸島には影響がでている
気象官署等の設置は、八重山諸島の「石垣島」,「西表島」,「与那国島」にあります。
少し離れた離島で、観光地でも有名な「宮古島」にも設置されています。
さらに、沖縄本島の東に約350キロメートル離れた、南大東島にも設置さています。
私は与那国島に3年半ほど住んでいたのですが、八重山諸島のニュースや天気予報はこちらではなかなか取り上げられないので、知らずに終わる事が多いです。
しかし、台風がよく発生しているフィリピン沖からの台風は、北西に進路を移動して行く時に沖縄本島にはかからなくても、八重山諸島にまともに上陸、もしくは影響を受ける範囲に入っている事があります。
台風9号と10号がまさにそのパターンで、日本に影響が出た台風として2つカウントされています。
もし旅行を計画される際には、その点をよく確認されるとおくとより一層楽しめますよ。
平年より少ない?
こうして見てみると、台風3号と台風5号が上陸して以来、九州、本州、北海道は全く影響を受ける台風が来ていないという事です。
たったの2つだけ…
と思われませんか?
八重山諸島のほうで接近した台風を足して、全国的に影響を受けたのは4つとなっています。
とは言っても、それが多いのか少ないのかがわからないので、さらに細かく比較してみました。
表は気象のデータをもとに、2001~2016年の全国平均数を0.0未満は切り捨てて作成しています。
■全国の平均台風発生数との比較
台風の発生は、4月以前にも発生する年もあるのですが、今年は4月からの発生だったのでそこからの比較となっています。
8月がまだ4日ある半端な状態で比較してしまいましたが、それでも発生数は、7月が平均を極端に上回っている分、全体としては少し早いペースで発生しているのがわかります。
■全国の平均台風接近数
気象官署等に300キロメートル以内に入る台風の接近は、平年で見ても4月からとなっています。
4月の平均 → 0.1個
5月の平均 → 1個
6月の平均 → 1個
となっていますが、今年は7月に初めて300キロメートル以内の接近があったので、表での比較は7月と8月のみにしました。
こうして見てみても、今年は7月に多くなる傾向にあります。
平年の傾向としては、8月に台風の発生も接近も増えるはずが、今年は8月に減っているので、個人的な感想ですがなんだか少なく感じるのかもしれません…
それはともかく、今後の台風はいったいどうなるのでしょう!?
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