群馬県と長野県にまたがる活火山の浅間山が噴火しました。
気象庁の発表では、2019年8月7日22時08分頃に噴火が確認されています。
浅間山はどんな山なのか
長野県北佐久郡軽井沢町及び御代田町と、群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある標高2568mの世界でも有数の活火山です。
上信越高原国立公園にも指定されるので、自然は豊かで様々な動植物を楽しみことのできる登山家に愛される山でもあります。
しかし、歴史的には大噴火も起こしている活火山でもあります。
浅間山の噴火被害の歴史
歴史的に噴火を繰り返している浅間山ですが、最も有名な噴火は1783(天明3)年の天明噴火です。
5月から8月にかけて数回にわったて 釜山火口で噴火し、火砕流や溶岩流まで発生する大規模な噴火で死者1151名、流失家屋1061棟、焼失家屋51棟、倒壊家屋130余棟となる破壊的な被害を出したのです。
降灰は千葉県の銚子にまでおよび、関東中部までは火山灰によって太陽の光は遮られた状態となるほどに…
それからも、度々噴火を繰り返し1911(明治44)年5月8日に死者1 名、負傷者2名の被害が発生し、8月15日には死者多数となっています。
1913(大正2)年5月29日には登山者1 名死亡、負傷1 名の被害がでる噴火が発生しています。噴火の火口はやはり、釜山火口でした。
1941(昭和16)年7月13日死者1名、負傷者2名と被害がでる噴火がまたも発生しています。
1947(昭和22)年8月14日登山者9名死亡。
1949(昭和24)年8月15日噴火時に転倒して登山者4 名負傷。
1950(昭和25)年9月23日登山者1名死亡、6名負傷と3年の間に被害が続いてしまっています。
1961(昭和36)年8月18日に広範囲の噴火が発生し行方不明1名になりました。
この被害者が出た噴火の間にも、マグマ噴火も何度も発生している本当に活発度の高い活火山としての歴史があります。
最近の浅間山の噴火事情
1990年から2009年の間は、ほぼ毎年のように火山性地震や噴煙、さらにマグマ噴火を繰り返しいます。
それから、しばらく静かになっていたのですが2015年に小規模の噴火が釜山火口で発生したの最後でした。
2019年に噴火
浅間山にとって約10年ぶりの2019年8月7日に噴火が発生したわけです。
山頂火口で小規模の噴火となりました。
浅間山噴火の瞬間(2倍速)別カメ pic.twitter.com/xKK6YIyLLL
— レイ (@News_Telop) August 7, 2019
そのため、警戒レベル3(入山規制)とされることが気象庁によって発表されています。
住宅付近にまで影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要な状態です。
過去の噴火の被害の歴史を考えると、今後の火山活動は油断できないですからね。
継続的に続くのか、それとも10年前のように約4ヶ月かけて小規模の噴火が続くのか…
どちらにしても、大規模の被害を及ぼす大噴火にだけはならないでほしいですね。
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