カムチャッカ半島の大噴火が秘めている私たちへの影響…

カムチャッカ半島噴火噴煙

最近は随分と落ち着いたように見える新燃岳。
まだ大規模噴火が起こる可能性があるので油断はできません!!
と思っていたら、意外なところでも火山の噴火の影響が…

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カムチャッカ半島の大噴火

噴火が多いで有名なので、知る人ぞ知る場所となっているカムチャッカ半島のシベルチ山で爆破的な噴火が起きているんです。

その噴火で上がっている噴煙の高さがまた凄い!!

 

なんと!!

1万〜1万5000メートル上空に到達しているのです!!

とはいっても、その高さはあまりピンとこないですよね。

 

例えば、新燃岳が2017年10月14日上げた噴煙が2300メートルなので…
なんとそれよりも、5倍も高いことになります!!

 

噴火の頻繁な桜島でも、錦江湾と大隅半島と陸地で繋げることとなった1914年の大噴火でさえ7500メートルとされています。ただ、この時は観測の記録が定かでないので、一部では9000メートルだったともされています。
2013年8月18日の5000メートル越えが最近のきちんと観測された記録では、高いものとなっています。
それでも、まだ3分の1程度ですね…

 

その時の噴火ではないですが、桜島の噴火のシーンは迫力ありますね。

 

さて、日本でもっと規模の大きいものはないかと探してみたところありました!!

 

それは…

阿蘇山です!!

阿蘇山

比較的、静かにしている火山ですが時おり噴火している立派な活火山の一つですからね。

その噴煙の記録を見てみると…

 

なんと!!

2016年10月8日に中岳第1火口で爆発的噴火が、高さ1万1000メートルに達する噴煙を観測!!

カムチャッカ半島のシベルチ山の噴火とほぼ同じ!!

噴煙が高さ1万メートル上がると…

阿蘇山が噴火で上げた噴煙の影響は、1キロを超える広い範囲に噴石が飛散し、火山灰は大分県や四国にまで、さらには兵庫にまで到達しています。

午前1時46分の噴火だったので、噴火の瞬間の映像がなかったのが残念ですね。

 

なので、1万メートルの高さをイメージしにくいと思うので分かりやすいもので例えてみたいと思います。

他の噴煙の高さと比べても、分かりにくかったので身近なものと比較するとこうなります。

 

高さ1万メートル

 

日本で一番高い山である富士山は高さ3776mですよね。
世界の代表的な山のエベレストは8848mとなっています。
そして、飛行機の巡航している高さが1万メートルとなっています。

つまり、噴煙が1万〜1万5000メートル上空に到達という事は、飛行機が飛んでいる高さに火山灰が舞う事になるわけです。

噴煙が飛行機に影響

飛行機が飛行しているのは、地上から約33000フィートです。
これをメートルで表すと約1万メートルとなります。

 

飛行機がこの高さを飛行しているのには、空気の濃度が関係しています。
空気は地上から高くなればなるほど、空気の濃度は薄くなるので飛行機は空気抵抗が減るので前進しやすくなるのです。

しかし、これ以上高い位置を飛行すると今度は、空気が薄すぎて吸い込んだ空気をエンジンで効率よくエネルギーに変換して推進力を生み出すことができなくなってしまいます。

 

少し考えてみて下さい。

空気抵抗を下げて、効率よく進むための高さに火山灰が舞っているとどうなってしまうでしょうか?利点があって、1万メートルの高さを飛行しているのにまさかの障害物が存在するような状況になると思われませんか。

 

実際に、航空機が全般的に支障を及ぼす危険性があるとされているため、航空コードを危険度が2番目に高いオレンジ色として、警戒を呼びかけているのです。
もっと悪くなると、さらに濃い色の赤色になります。

でもそれは、海外のことなのでは?と思いますよね。

カムチャッカ半島噴火の影響

カムチャッカ半島は、ロシアのオホーツク海に面する日本に向けて伸びる大きな半島となっています。

 

そして、現在噴火して高い噴煙が上がっているシベルチ山は、札幌から約2000キロの位置となります。これは日本国内で考えると、札幌から沖縄までの直線距離とほぼ同じとなるのです。

さらに、カムチャッカ半島には活火山がまだシベルチ山から南に位置、クリュチェフスカヤ山、ベズイミアニ山、カリムスキー山がありその山も、活発な活火山のためそれらの噴煙で、航空コードを危険度が2番目に高いオレンジ色となるのです。

さらにさらに、北方領土問題の一つとなっている千島列島の北部にあるエベコ火山でも噴火しており、現在噴煙が5000メートルまで上がっているのです。このエベコ火山は、札幌まで約1300キロにも満たない距離なのです。日本国内だと札幌から山口ほどの距離となるのですから、比較的近い距離になりますよね!!

日本にも火山灰が!?

風

という事は、日本にも火山灰が流れてくるのでは!!と心配になりませんか?

そんなこと耳にしたことないけど、実際はどうなのでしょう。

 

問題は、風向きです。
どっちに風が流れているかで、火山灰が流れてくる可能性が左右されてしまいますから…

そこで、世界の風向きが分かる「earth :: 地球の風、天気、海の状況地図」というサイトがあるのを知ったので見てみると…

 

 

風の動きって面白い!!

 

…すみません。今回初めて見たので、単純に楽しかったもので…

 

話しがそれてしまいましたが、風の動きからすると…

全く問題みたいです。
わざわざ引っ張ってしまいましたが、火山灰が直接影響することはなさそうです。

でも、飛行機が通るルートには影響があるのは間違いないので、海外に飛ぶ飛行機の目的地によっては影響することでしょう。

巨大地震を誘発するのでは!?

もう一つ気になる影響力は、火山と地震の関係です。

火山の噴火は地震の発生に影響している可能性があるとの見解を示す専門家の方と、関係ないとしている方で真っ二つに分かれるようです。

関係があるパターンで考えると新燃岳の噴火によって、今後1年以内に国内において巨大地震が起こる可能性があるのでは!?とされています。

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もちろん、自然現象は予測が100%出来るわけではないので絶対ではないのですが、新燃岳の噴火は三陸沖や宮城県沖などオホーツク海での地震に関連性が高いとのデータもあるようですから、距離的に見ても比較的カムチャッカ半島は日本に近い位置にあるところからすると、もしかしたら関連してくるかもしれないです。

北海道と千島列島の周辺には、マグニチュード7~8クラスの断層が多数存在していますからねぇ…

 

というわけで、新燃岳の噴火にばかり注目していましたけど、少し視野を広げてみると意外な可能性を秘めている火山が近くにあるという事になります。

もしかしたら関係がないかもしれませんが、関係があるかもしれないので油断は禁物なのは間違いなさそうです!!

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