新燃岳噴火の現状と影響はどうなってるの?? – 2018年版 –

新燃岳噴火が続く

2017年11月から、落ち着いていた新燃岳が約4ヶ月ぶりに活発化しだしたと思ったら、爆発的な噴火を繰り返しとても危険な状態となっています。

今後、色々な影響が出てくる可能性がありますね…

 

そして、今回の新燃岳の噴火の動きは専門家の人達の中でも、「長期化する可能性…」や、「大噴火の可能性!!」、さらには「巨大地震の前兆では!?」とも囁かれています。

なので、新燃岳に動きがある時にはその情報を以前のように更新していきます。
本来は、そのまま更新を続けていく予定でしたが、長期化するとかなりダラダラと長くなってしまい見にくくなる可能性があるので、思い切って別記事にしました。

2017年の噴火が活発化した時の情報は、以前の記事にまとめてあります。

続く噴火で観光にも影響が!! ‐ 新燃岳の現状報告 ‐

 

 

また、観光地にも影響が出てくる面があるので、その点も踏まえながら少しでも役に立つ情報として更新していければとも思っています。

404 NOT FOUND | 災害対策know the
生活の中の小さな事から大きな事まで対処したい!!

 

何か変動があった時など、定期的に更新していきます。(2018年6月22日更新 )

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新燃岳の噴火のいまの状況

日に日に動きのある新燃岳の噴火状況。

4月から頻繁ではなくなりましたが、活動が停止したわけではないので油断はできない状態となっています。

そんな、新燃岳の動きはこんな感じです!!

新燃岳の2018年3月からの動き

3月1日

もう落ち着いたのかと思っていた新燃岳が、午前8時15分頃から火山性微動が発生し、午前11時頃に降灰が確認されました。

およそ4ヶ月ぶりの噴火です!!
天気は曇り時々晴れといった感じだったのですが、靄(もや)がかかっているような状況だったためか、噴煙は確認できていません。

 

2017年11月から引き続いて、噴火警戒レベル3(入山規制)となっていますので注意が必要となっています。
気象庁が、火口から約2キロの範囲で2大きな噴石に、1キロの範囲で火砕流に警戒が必要と発表しています。

その後、継続的に数回噴火していて時折、100~300メートルに達する噴煙を上げているのが確認されています。

非常に活発な状態となっているので、今後の注意が心配ですね…


3月3日

噴煙の様子が変わってきています…
灰白色から灰色へと変化しているのです。

蒸気やガスが多い噴煙から、マグマが関係する火山灰へと変化してきているからでしょう。


3月4日

引き続き噴火が続いき、最高で約1000メートルにまで噴煙が上がっています。
火山性微動が続いている状況も変わっていません。

また、高原町では道路の白線が見えなくなるほどの灰が降っています。


3月6日

お昼頃に、火口から約2100メートルの噴火がありました。
その後も断続的に噴火しています。

鹿児島方面にも灰が降っています。
鹿児島県霧島市溝辺町に行ってきた方に聞いたところ、服が真っ白になるほどのドカ灰だったとのこと。

新燃岳の火山灰は、桜島の黒くてザラザラした灰とは少し違い、黒よりも白っぽい感じで粒はきめ細かいサラサラした灰でした。

ピークの時ではないですが、14時頃の新燃岳の様子の写真です。

 

2018.3.6 新燃岳と高千穂

左の雲のような塊が「新燃岳」 その右に見える山「高千穂峰」を覆い隠すような噴煙

この後に、
14時47分14に爆発的な噴火があり2300メートルまで噴煙が上がっています。
15時9分には1400メートルの噴火
15時48分に1300メートルの噴火
と続け様に噴火が起きています。

20時までには、2800メートルの噴火があり火口でははっきりと溶岩が確認できている状態となっています。
そのため、大きな噴石が火口から3キロまで、火砕流が2キロまで達する可能性がある状態です。

 

鹿児島空港を3月6日午後に発着予定だった78便が欠航しています。

これだけ火山活動が活発になって灰が降ると、観光の際にはマスクなどの対策や不用意に新燃岳付近に近づかないといった点を踏まえて観光を計画されることをお勧めします。


3月7日

噴煙が、3000メートルに達する噴火が起きています!!

日に日に噴煙高くなっていますし、かなり火山活動が活発になっていますね…
灰だけでなく、噴石にも十分の注意が必要なレベルとなっています。

さらに、溶岩が火口内に上昇してきているため、7年前のようなマグマ噴火になる可能性が高くなっています。

昨日と今日で、火山性地震は計34回発生しています。


3月9日

午前10時10分頃に、火口の北西側へとついに溶岩が流出し2キロほどゆっくりと流れています。
そのため、流れ出る溶岩によって小規模の火砕流となっているので、本格的な火砕流への警戒が強まっています。

火山性地震は、3月8日には停止していましたが、今日は13時の段階で60回観測されている状態です。

さらに、16時頃に3200メートルに達する噴煙を上げて、噴石が火口から800メートルほどの範囲に飛び散りました。

徐々に状況は深刻化していっていますね…


3月10日

午前2時頃に、噴煙がいままでよりもさらに高くなって4500メートルに達しました。

さらに、大きな噴石が火口から1600メートルまで飛んでいます。

そのため気象庁は、午前5時過ぎに警戒が必要な範囲を、これまでの火口から概ね3キロから4キロへと拡大しました。

 

お昼から夕方にかけて、錦江湾に釣りに行ってきたのですが、新燃岳の地鳴りが何度もゴォーゴォーと聞こえていました。

西表島での地震の時も地鳴りが凄かったようなので、新燃岳の今後はどうなるのでしょう…

まさかの西表島で地震!!
沖縄県八重山諸島の西表島で、まさかの震度5弱の地震がありました。 地震があったのは、3月1日午後22時42分ごろで、震度5弱のマグニチュード(M)5.7となっています。 震源の深さは約20キロとされています。 沖縄県で観測される地震の中で震度5弱5...

3月11日

午前11時までに爆発的な噴火が2回起きていて、その内の一回の午前8時前に噴煙が2800メートルの高さに上がり、1400メートルの範囲に大きな噴石が飛んでいます。

火口の北西側ヘの溶岩流出は、約200メートルの幅で継続状態となっています

 

しかし、相変わらず地鳴りが凄いです。
桜島も数年前に、地鳴りが凄くて不安になることがありましたが、それとは違う感じで地鳴りが響き渡っています。


3月12日

午後12時45分に、2000メートル
午後12時55分に、3200メートル
午後16時43分には再び、2000メートルの噴煙が上がっています。

この噴火で、大きな噴石が800~1200の範囲に飛びました。

流れ出ている溶岩は、11日から12日にかけて6メートル下って行っています。

 

風は、東から北東方面に流れているので、宮崎県方面の観光に影響がでています。

爆発的噴火による空振にも注意が呼びかけられています。


3月13日

火口の北西側に継続的に流出している溶岩の解析が進められていて、熊本大や東京大などのチームが解析したところ、溶岩の高さが約20メートルに達しているという解析結果がでています。
しかも、火口に溜まっている溶岩の体積については、約1400~1500万立方メートルの量であるとしています。

なんと!!
その量を分かりやすく例えると、東京ドーム12杯分にあたる量だそうです。

例えを使われても想像できないレベルですけど、火山噴火予知連絡会の石原和弘会長は、大規模な火砕流が起きて居住地域まで流れていくことは考えにくいとしています。

凄いマグマの量に感じますけど大丈夫なんですね…

 

噴火については、今後も爆発的な噴火が継続するものの、警戒の範囲を狭める方針で検討するとのことです。
少し警戒の範囲が狭くなれば、観光しやすくなりますね。


3月14日

2018.3.14車に新燃岳の灰

今日は、火山灰が霧島市国分方面に薄っすらと降り、牧園町方面でもあまり降らなかったとの情報がありました。
夜中から明け方にかけては、南風になっていたのでその時に霧島市国分方面に灰が降ったようです。
日中の時間は、北から東にかけて風が吹いているのでやはり宮崎県方面に降灰の影響がでています。

 

噴火は、13日から現在(14日17時30分)までの間に、爆発的な噴火は発生していません。

とは言っても、火山性地震は15時までに147回、火山性微動は5回起きていますので、火山活動が停止したわけではないです。
このまま、ペースが落ちて落ちついてくれるといいですね。

 

噴火の影響の一つとして、霧島市は本日予定されていた全国一斉Jアラートの試験放送を、新燃岳の噴火対応に備えて中止となりました。


3月15日

午前5時50分頃に、新燃岳の噴火の音で目が覚めました。
噴煙の高さはわかっていませんが、爆発的な噴火はこの1回だけだした。

 

そしてなんと!!
気象庁の午前11時の発表により、大きな噴石の警戒範囲が4キロから3キロへと縮小されました。

とは言っても、火山性地震は継続状態です。
しかし、地下の浅いところで発生している低周波地震は減少傾向にあるようです。


3月16日

いまのところ大きな噴煙は上がっていませんが、今日は南から南東方面に風が流れています。

気象庁の噴火情報も、16日午後15時までの火山性地震36回、火山性微動3回、爆発的噴火0回なっています。

その他の所でも、目だって情報が入っていません。

ある程度危険なレベルでなくなったので、また何か動きがあった時に情報を更新していきたいと思っています。


3月20日

特別に動きはないです。
ただ機能までの動きだと、だいぶ火山活動が落ちついたようですね。

気象庁の発表は以下のようになっています。

16日 火山性地震 194回  火山性微動  4回
17日 火山性地震   25回  火山性微動  2回
18日 火山性地震   12回  火山性微動  0回
19日 火山性地震 142回  火山性微動  0回
20日 火山性地震 111回  火山性微動  2回

17日と18日は火山性地震が激減したのですが、また火山性地震が増加しています。


3月25日

午前7時35分と8時45分に爆発的な噴火があり、噴煙の高さは3200メートルにまで達しました。
10日ぶりの、爆発的な噴火です!!

しかも午前8時45分の爆発的な噴火時に、火口の西側で火砕流が発生
新燃岳の西側へ800メートル流れ下ました。

 

久しぶりの動きが、まさかの火砕流とは驚きました!!
しかし、溶岩によるものではないようなので心配しなくてもいいようです。


3月26日

気象庁よる上空から観測で、火口内の西側にいままで噴火していた噴火口とは別に、新たな噴火口を発見しています。
昨日の噴火もあるので、今後は新たな噴火口からの噴火が心配になるところですね…

 

しかし25日の噴火については、MBCニュースで専門家の方が不安を払拭するようなコメントをしてくださっています。

(井村准教授)「(火孔が)西側にあいて、霧島温泉郷の方に少し近いところから噴火した。今後そこで噴火が繰り返されると、いやだなという感じはする。ただ基本的には、今までの活動から大きく外れているところはない。
今起こっている小さな噴火そのものは、麓に住んでいる方々は、風向き以外はそれほど気にしなくいい。しかし、活動がこのまま終息していくというふうにはいえないということを、理解していてほしい」

MBC NEWS

また、9日から流れ出した溶岩流に関しては、北西側の縁からは幅約200メートルにわたって、現在は82メートルほど下っていっている状態となっています。


4月3日

噴火はないのですが、火山性地震が急増しました。
2日は10回で3月26日からはそれぐらいだったのが、今日は491回になっています!!

また噴火の可能性があるので要注意の気配ですね…

 

そいえば、久しぶりに桜島にちょっと行ってきした。
その様子をTwitterであげたのでご覧ください。

下矢印黄色

最初は、家から煙が出ているようでしたが、よくよく見たら桜島でした(笑)
ちゃんとした桜島の様子はこんな感じです。

下矢印黄色

 


4月5日

3日からの前兆通り!!
午前3時31分に爆発的な噴火がありました。しかもまさかの噴煙が5000メートルに達するレベル!!噴火は数時間続き、午前3時45分からは噴煙量が増加したため、上空約8000メートルに達したと気象衛星の観測データで捉えています。
その噴火で、大きな噴石が火口から約1.1キロまで飛ぶほどのものですから相当ですよね…

しかも、3日の時に載せたように、最近活発になっている桜島の噴火も関係あるのでは!?と思いたくなります。

桜島は4500メートルぐらい噴煙が上がっていると「うわっ!!!」と思うので、今回の噴火はかなりのものですよ。
桜島の噴火あるある??とでも言うのか、「噴火が治まって静かな時ほど怖い…」
と家族で話になりました。
噴火を初めて経験した時は、なんの音かと思って恐ろしかったのにいまでは噴火しない方が大噴火しそうで怖いと思うようになるとは…


5月14日

午後2時44分ごろに爆発的噴火が発生しました。
噴煙が火口から3300メートルまで上昇し、濃い灰色の噴煙が昇っていました。

新燃岳が噴火したのは約1カ月ぶりになるので、久しぶりな感じです。


6月22日

午前9時9分に久しぶりの爆発的に噴火したため、噴煙は火口から2600メートルの高さまで上がりました。

そのため、大きな噴石が火口から1100メートルまで飛ぶほどの噴火となりました。
広い範囲で、空振を身体で感じたとの報告もありました。

 

噴火による空振被害とは

空振の威力

空振は火山の噴火などによって、空気に急激な圧力がかかることによって変化したものが伝わってくる現象です。

 

これが結構な力があるもので、桜島の噴火で初めて鹿児島に来た時に窓ガラスがガタガタと揺れるのに驚いたことがあります。

外にいる時には、身体に振動が伝わってくることもあるほどなんですよ。

20~30年ほど前の桜島の噴火の時には、窓ガラスが割れるのは当たり前のようにあって、場合によっては二枚扉が開かないように入れている角材が空振で折れることもあったとか。

 

現に、7年前の新燃岳噴火の時にも、この空振による被害がでているほどですから。

その7年前の新燃岳の噴火の時には、霧島市の調査では215件のガラスの破損等被害がでていて、最も遠い所で12キロ離れた建物でも被害が確認されたそうです。
被害の一つとなっている、ホテルの浴場の窓ガラスは厚さ1センチもあったのにかかわらず見事に割れたのです。

場所によっては、窓ガラスの破片が飛び散って壁に突き刺さったとも言われていますから恐ろしい限りです…

 

もしかして、ドラえもんの空気砲はこの現象からとったのでは!?
と思わせるほどの破壊力です。

ちょっとビックリしたのは、実際にドラえもんの空気砲って売ってるんですね!!

ちょっと脱線してしまい申し訳ありません。

しかし新燃岳噴火規模が拡大すると、こうした被害が増えそうですね…

予防策として、と言うか割れてはしまうのですがケガをしないために、定番のガラス飛散防止フィルムを窓に貼っておくことが勧められています。

もし、霧島温泉郷辺りのホテルで宿泊して観光される予定で空振が不安な時は、カーテンを閉めておくとか、不用意に窓の近づかないようにされるといいと思います。

少し噴火の状態が落ち着けば、空振の心配も落ち着くと思います。

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