年々増加傾向にあるため、世界中で注目を浴びている「スーパー耐性菌」
日本でも死者を出すほど被害がでている、とても恐ろしい菌が実は身近に潜んでいます!!
スーパー耐性菌とは
抗生物質などの薬に対して強い耐性をもっている菌です。
大雑把な言い方をすると、薬が効かない菌が存在しているという事です。
つまり、この菌にかかると
薬が効かない→ 病気の治療がかなり困難→ 重症化する→ 最悪の場合は命を奪われる
といったことが現に起こっている、大変恐ろしい菌なのです!!
スーパー耐性菌(薬剤耐性菌)の種類
緊急度レベル1:重大!!
・カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)
・カルバペネム抗生物質耐性アシネトバクター・バウマニ
・カルバペネム抗生物質耐性緑膿菌
緊急度レベル2:高!
・バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
・クラリスロマイシン耐性ヘリコバクター・ピロリ
・フルオロキノロン(ニューキノロン)耐性カンピロバクター
・フルオロキノロン耐性サルモネラ属菌
・多剤耐性淋菌(第三世代セファロスポリン、フルオロキノロン耐性)
緊急度レベル3:中
・ペニシリン非感受性肺炎レンサ球菌
・アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)
・フルオロキノロン耐性赤痢菌
この中でも米国疾病対策予防センターが「悪夢の耐性菌」と呼ぶほどの菌が、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)です。
最も強力とされていた、抗生物質であっても物ともしない菌だからです。
その抗生物質は、神経障害や意識障害の副作用の心配があるほど強力であるにも関わらず、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)には効きませんでした。
そのため治療ができなのでCREに感染した場合は自己免疫で頑張るしかないので、肺炎などによる死亡率は40~50%と高い数字になっています。
日本での感染例
2015年のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)による感染例は1699件で、そのうち59人の患者が死亡と報告されています。
現在も増加し続けています。
最近の一例として、2017年8月10日に、北九州市八幡西区にある東筑病院で、入院していた患者4人から、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)が検出されました。
3人が肺炎で死亡し、そのうち2人はCREの影響によるものとされています。
こうした、死亡例は国内でも現に起こっているのです。
どんな人がかかりやすいのか?
病気にかかっている人や病後、免疫力が低下している人や、抗生物質を長期服用する人がかかりやすくなっています。
この他の傾向は、以下の通りになっています。
性別:男性の方が、多い傾向にありますが男性だからかかりやすいとは言い切れないようです。
年齢層:
0~97歳までといった幅がとてつもなく広いです。
しかし、65歳以上が80%近いので高齢になるほど感染率が上がるので注意が必要です。
引き起こす主な症状:
尿路感染症が最も多く、菌血症・敗血症、肺炎、胆嚢炎・胆管炎、腹膜炎、腸炎、髄膜炎などがあります。
そんな菌にかかりたくない!!そのためには…
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