9月9日に、マリアナ諸島近海で発生した台風18号 (タリム)ですが、進路はこのままを先島諸島を抜けて行くと思っていたら、まさかの急カーブの予報に!!
※現在の状態と目立った変化は、毎日更新して足していきますので、目次から飛んでいただければと思います。
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台風18号(タリム)の進路はどうなる!?
7月21日に台風5号(ノルー)が発生してから、フラフラのんびりと移動しながら上陸していき各地で被害を及ぼしていった事は、印象強かったのではないでしょうか。
とてもクセの強い台風でしたからね…

もしかしたら、今度は台風18号もひとクセある動きをするかもしれない感じになってきました!!
ブーメラン台風とも呼ばれるくせ者になりそうです。
台風18号 – 現段階の勢力と今後 –
台風の規模と進路については、以前の記事から参照できると思います。

そして、9月12日現在の気象庁の発表を見てみますと以下のようになっています。
■ 9月12日
◆強さ | 強い |
◆存在地域 | 沖縄の南 |
◆進行方向、速さ | 西北西 35km/h |
◆中心気圧 | 970hPa(ヘクトパスカル) |
◆中心付近の最大風速 | 35m/s |
◆最大瞬間風速 | 50m/s |
◆25m/s以上の暴風域 | 全域 90km |
◆15m/s以上の強風域 | 全域 390km |
すでに、それなりに強い状態で、宮古島に向かっている形になっています。
しかし、この台風はまだ成長途中みたいです。
■ 9月13日
宮古島に、最接近する13日12時の予報ではさらに勢力を増していくようです!!
◆強さ | 非常に強い |
◆存在地域 | 宮古島の約南70㎞ |
◆進行方向、速さ | 西北西 20km/h |
◆中心気圧 | 940hPa(ヘクトパスカル) |
◆中心付近の最大風速 | 45m/s |
◆最大瞬間風速 | 65m/s |
◆25m/s以上の暴風域 | 全域 110km |
◆15m/s以上の強風域 | 全域 280km |
さらに、13日には935hPa(ヘクトパスカル)にまで強まる予報です!!
予報通りだと、宮古島や先島諸島は相当な被害が予想されます…
日本ではカテゴリークラス分けではないですが、アメリカで猛威を振るっているハリケーン・ハービー&イルマと同じ、カテゴリー4レベルです。
台風18号がブーメランのように急カーブすると…
そんな破壊的な台風が、急カーブして九州接近になるのか!?と不安になるかもしれませんが、急カーブに差し掛かるあたりで、勢力は弱まるようです。
■ 9月15日の予報
◆強さ | 強い |
◆存在地域 | 東シナ海 |
◆進行方向、速さ | 北 10km/h |
◆中心気圧 | 970hPa(ヘクトパスカル) |
◆中心付近の最大風速 | 35m/s |
◆最大瞬間風速 | 50m/s |
◆25m/s以上の暴風域 | 全域 240km |
◆15m/s以上の強風域 | 全域 370km |
とは言え、17日に九州に接近しそのまま本州に向かう進路となっています。
残念ながら、大荒れの3連休になりそうですね…
現段階の状況をまとめてみましたが、予報が大幅に変わる可能性も大いにあり得るのでまだ何とも言えませんが、油断はできいないと思います。
現在の予報 ※更新して足していく予定
9月14日現在
宮古島で一日の雨量が、城辺で533ミリ、宮古島市で478ミリの大雨が降り、共に観測史上1位に入る、50年に一度の大雨が降っています。
石垣島でも、最大瞬間風速30.4メートルを記録しています。
いま現在も、警戒が必要な状態です。
九州には、17日3時に接近の予報になっていますが、昨日の予報よりも勢力がさらに強い960hpa(ヘクトパスカル)になっています。
そして、そこからスピードアップして18日3時には日本海を中心に、関東地方も予報円に入ってるので、まだわかない感じですね…
今回の台風18号は、秋雨前線とタッグを組んでいるので、各地で大雨の可能性が高いようです。
特に、太平洋沿いに台風が寄ったり、大雨の影響が出る時には、今年は黒潮が蛇行中なのでさらに注意が必要です。

9月15日現在
予報円のどこに行っても、九州は間違いなく被害を受けるので今日明日中には、外の物や排水溝の流れをよくしておくなどの、暴風対策や豪雨対策が必要になりますね…
現段階では、960hpa(ヘクトパスカル)での接近になっていますから、この通りのまま上陸となるとかなり危険になりますから、早めの対策をしておきたいと思います。
ちなみに、鹿児島はすでに強い風で荒れていますので、頑丈な傘での対応が必要です。
まだ、遠い場所でも、過去のデータから遠隔豪雨や竜巻の可能性が高くなるとの見方なので、台風が離れているからと大丈夫だと安心はできないようです…


9月16日現在
ここまでくると予報円のどこに行っても、鹿児島はほぼ直撃を間逃れですね…
955hpa(ヘクトパスカル)となっていますが、17日の上陸時には950hpa(ヘクトパスカル)へとまさかの再発達する見込みで、なんだかどんどん強い勢力での接近になっていますね。
1991年に発生した、りんご台風に進路が似ているとも言われているので、北海道や東北地方も今後の注意が必要になりそうですね。
9月17日8時現在
鹿児島から宮崎にかけて上陸しそうです。
勢力が970hpa(ヘクトパスカル)に修正されましたね。
しかし、勢力を弱めても大雨の危険がありますし、台風は瞬間風速が怖いので引き続き注意が必要となっています。
真っ赤になっているのは、大分県になります。
進路は、17日の夕方には四国を通って、そのまま夜には関西地方を抜けていく予報となっています。
直撃はしないくても、こうした雨の影響は関東地方にも出ていますので、今後の大雨に注意です。
鹿児島の現在の状況です。
まだ、そこまで激しくないような感じですが、昨日とはだいぶ違いがありますよね。
次第に強くなっているので、いまからは撮影はできない状況になりそうです。
一気に風が強くなり始めてまして、11時37分に九州南部に上陸しました。
9月17日16時現在
16時には、九州から四国へ進路をとりながら進行中。
思ったよりも、私の住んでいる所は雨も風もそこまでひどくなく、荒れた天候にならずに過ぎていっています。
九州南部では、16時~17時にかけて避難所閉鎖のエリアメールや緊急速報メール、避難勧告解除の放送が届き始めました。
勢力は970hpa(ヘクトパスカル)になっていますが、油断はできないので引き続きご注意ください。
9月17日23時30分現在
変わった動きの予報円になっていますね。
動きとしては、九州南部を上陸してから高知に再上陸、さらに兵庫にまた再上陸しています。
交通機関は、山陽新幹線が一時運転を見合わせたていまは再開しています。
東海道新幹線が一部で、強風のため運転を一時見合わせているようですね。
現時点で避難指示が、京都府、岡山県、香川県、そして大分県にでている状況です。
土砂災害警戒情報や河川洪水情報が、でている地域がありますので、二次災害の可能性が高くなっていますので、今後の情報もしばらくは取り入れる必要があります。
また、勢力は970hpa(ヘクトパスカル)のままで衰えないので、今後は東北地方や北海道に再上陸すると思われる進路ですから、早めの避難などの行動が必要かもしれないです。
9月18日11時現在
東北地方に影響を与えながら、10時過ぎに北海道に再上陸しました。
勢力は970hpa(ヘクトパスカル)を維持したままです。
北海道の西寄りを通過しながら大半が、台風に呑まれるような形になるようです。
21時には、抜けきるようですね。
9月18日19時30分現在
北海道を抜けきりましたね。
ただ、勢力は975hpa(ヘクトパスカル)ですし、まだ暴風域や強風域を抜けていないので、突然の突風もあり得るので注意が必要です。
台風18号は、明日には温帯低気圧に変わる予報となっています。
台風18号は過去にも…
■ 2013年9月13日 台風18号(マンニィ)
笠原諸島近海で熱帯低気圧から985hPa(ヘクトパスカル)の台風となり、9月16日には965hPa(ヘクトパスカル)へと成長し、北西へと進路をとり四国の方まで向かってから、戻るように愛知に上陸。
そのまま、関東そして東北へとカーブを描き大きな被害をもたらした、初めて特別警報が適用された台風
■ 2004年8月28日 台風18号(ソングダー)
マーシャル諸島付近で998hPa(ヘクトパスカル)で発生した台風。
その後、発達しながら西に進みそのまま中国に向かうと予想されていたが、進路を北東に変えて924hPa(ヘクトパスカル)で沖縄本島を直撃。
さらに、進路を北に向けて945hPa(ヘクトパスカル)の状態で長崎に接近し、佐賀、福岡、山口へと進んでから日本海を抜けて東北、北海道地方へと進路をとった。
死者43名、行方不明者3名、負傷者1,399名、住家全壊144棟、半壊1,506棟、一部損壊63,343棟、床上浸水1,328棟、床下浸水19,758棟などの大きな爪痕を残し、大きなカーブを描いきながら甚大災害をもたらしました。
■ 1991年9月16日 台風18号(ミレーレ)
マーシャル諸島の西の海上で発生し、925hPa(ヘクトパスカル)まで勢力を拡大した台風。
マーシャル諸島沖から西に進み、9月26日に宮古島から進路を変えて北東に進み始めてから東に方向転換し、九州に上陸。
その後、山口県をかすりながら日本に抜けて、急加速しながら北海道に再上陸したため東北地方の特に青森県のリンゴ農園に甚大な被害が出たため、りんご台風とも呼ばれている。
記録的な最大瞬間風速がでていて、沖縄県那覇市で最大瞬間風速50.1m/s、熊本県阿蘇山で最大瞬間風速60.9m/s、広島県広島市で58.9m/s、石川県輪島市で57.3m/s、青森県青森市で53.9m/sを記録し、死者62名、負傷者1,261名が出てしましました。
急カーブほどではないですが、記録に残る過去の台風18号の歴史です…
今回もそうなるという分けではないですが、似た時期に似たような動きで被害をもたらすことがあるので注意したいと思います。



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