もし感染したらどうなる
潜伏期間は4~9日程度もあるので、すぐに何が原因だったのかわかりにくい特徴があります。
昨日の晩ご飯ですらあやしいのに、一週間も前の食べ物なんて覚えてないですよね。
もし、感染していたら下記のような症状がでます。
■一般的な症状
軽い腹痛や激しい腹痛で水っぽい下痢(水様便)を頻回に起こします。
場合によっては、鮮血の混じった下痢(出血性下痢)になります。
熱が出る人もいるようです。
悪化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)になる
悪化する原因となるベロ毒素によって、溶血性尿毒症症候群となり幼い子供や高齢の方の場合は命に関わる場合があるので注意が必要になります。
脳や腎臓に障害を及ぼすので、色々な症状が出始めます。
■症状
- 顔の血色が悪くなり青白くなる
- 全身がだるい倦怠感
- むくみ
- おしっこの量が少なくなる
- 極度の眠気を起こしたり、幻覚を見たりします
- けいれんを起こし、意識不明になる
幻覚を見るようでしたら、とても危険な状態なので命に関わるのですが、ここまでになるのは稀な事とされています。
もちろん、めったにないと甘く見て重症化するまで放置しないようにしてください。
O-157を予防する3つのポイント
■増やさない
食中毒になる普通の菌は100万個以上ないと発症しないのに対して、O-157は菌の数が100個ぐらいでも発症します。
それだけ強い菌なので、まずは増やさないようにする事です。
菌が増えにくくなる温度は、10℃以下となっています。
生物を買った時には、氷を入れて帰って来ると思いますが、肉にだけ菌が繁殖するわけではないので買物の内容に合わせてしっかりと冷やしながら帰りましょう。
保冷剤を持参して買い物をされている方も、いまは多くなっていますね。
車の場合は、保冷BOXが市販で売られていますけど、大き目の発泡スチロールの箱があればそれだけでも保冷効果が高いですし結構入りますよ。
スーパーなどで貰える場合があるので、無料で手に入るうえに効率的なのでおススメです。
■調理でのワンポイント
O-157は、寒さには強いのですが熱には弱いです。
75℃の温度で1分間の加熱で死滅すると言われているので、比較的簡単にできますよね。
ただし、ベロ毒素に関してはさらに加熱する事が重要となっていますから、出来る限り加熱は多めに行なうようにしたいですね。
そして、電子レンジでの加熱は要注意です!!
電子レンジなら簡単に75℃の加熱ができるのですが、温める仕組みの関係上どうしても具材によって温度の差がでてきます。
そのため、半端に温まっている所は菌の繁殖に最適になってしまう可能性もあるのです。
・混ぜて何度か温める。
・軽く温めてからフライパンや鍋でさらに満遍なく加熱する。
どの方法をとると、その問題も軽減できると思います。
少し手間がかかりますが、ただそのままチンだけでは効果が低いこともあるので気を付けください。
残ったおかずなどを保存する時は、鍋で加熱できる物は加熱したらフタをしてそまま冷まし、鍋ごと冷蔵庫に入れればかなり良い状態で保存しておけます。
ちなみに、O-157は胃酸にも負けないほど酸には強いので、お酢に漬けておけば退治できるものではないでご注意を。
■生ものに注意
九州に住んでいる私にとっては、刺身に始まり、鳥刺し、馬刺し、鹿刺しなどに恵まれています。
そうした、生ものは危ないので食べないのが一番!!
と言うのは無理な話しですので、特に保存は温まらないようによく注意し、できるだけ早く食べて残さないようにして楽しみましょう。
刺身に限らず肉類や魚類を切ったあとのまな板や包丁は、すぐにしっかりと洗剤で洗浄することで清潔さを保っておくことも大切です。
肉と言えばバーベキューの時の主役的存在でもありますよね。
生で食べるわけではないですけど、キャンプなどの場合は食べるまでに時間が空くので、3つのポイント全てが特に当てはまる食べ物となります。
しっかりと保冷しておき、火は仲間で通るようにし、そして早めに食べる!!といよりも肉と同じ容器や袋には入れないようにしておくといいと思います。
とりわけ普段から、あまり胃腸の強くない人は特に、生ものなどには注意が必要です。
体質的に私がそのタイプで、家族の中で一人だけちょっとした食べ物でお腹をくだしてしまいます…
自分だけ思うように食べられないのも、酷なものがありますよね。
食べるのが好きな人は特に!!
でもそうした人は根本的なものなので、より一層注意しないと感染時に悪化する可能性があるので、体質改善をはかっておく事をお勧め致します。
その点で大活躍してくれるのが、黒梅日和です。
過敏性腸症候群を自然の力で改善してくれるサプリです。
「アメトーーク!」でも特集されているものなので、試してみる価値ありですよ!!
他にも、ウイルスに対してだすが、基本的な予防方法も有効なので興味があったらご覧ください。
O-157の大惨事も20年以上経ち、過去の出来事となって影の薄い存在のようになっていますが、O-157による被害は絶対に完全になくなるものではありません。
特に、家族内感染の時には健康な強い人は感染しなくても、身体の弱い人や、乳幼児や高齢の方が家族にいる場合は、その人達だけに感染する可能性もあるので、まずは予防する事で自分と家族の健康を守っていきたいですね。
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