蜂に刺されて痛い思いをした事がある方は、多いかもしれません。
そんな蜂の中でも「スズメバチ」は刺されたくない蜂ですよね…
そんなスズメバチが、家に巣を作ってしまったら…
すぐにでも、駆除したいと思いますよね。そんな、スズメバチ&アシナガバチの対策については、「スズメバチ&アシナガバチは本当に危険?上手な対策法は??」で取り上げました。
しかし、そんなスズメバチの巣の駆除で意外なトラブルがあるので、注意が必要なのです!!
スズメバチ被害
スズメバチと一言でいっても、その種類は国内だけで16種類ほどいます。
その中で、よく被害の原因になっているスズメバチは、「オオスズメバチ」「キイロスズメバチ」「コガタスズメバチ」3種類となっています。
スズメバチのイメージは、オオスズメバチが強いですが、都会でも見かけるスズメバチはキイロスズメバチが一番多いです。
実際の被害は、全国で年間平均は以下の通りです。
■被害数
死亡者数が20人前後となっています。
2000年以前は、30人を上回ることがあったのですが、2001年から減少傾向となっています。
しかし!!ここ15年間は、20人前後をキープしている状態なのが現状です。
■年齢
年齢別では、0~50代までは比較的少ないのですが、60~80代が圧倒的に多い割合となっています。
■性別
男性が多い傾向にあります。
スズメバチに遭遇する場所などに行くことが多かったり、巣の駆除なども男性が率先することが多いので割合としては男性が多いです。
スズメバチの時期との関係
キイロスズメバチが一番活動期間が長く、4月から11月半ぐらいまで活動しています。
スズメバチの種類によって、活動期間が異なるのですが、春から秋に活動して冬を越すのはその年に生まれた女王蜂だけが越冬して、それ以外の働き蜂は寒さと寿命でほとんどが死んでしまうのです。
最も活発で攻撃的な時期は種類毎で多少の差がありますが、7月から10月なので秋は注意が必要な時期とよく言われていますよね。
そして、この時期に被害が出始めるので、大きくなった巣ごと駆除する時期ともなっています。
スズメバチ駆除の実際の事故!!
2017年9月6日に、長野県千曲市八幡にある県宝に指定されている「松田館(やかた)」が火災によって、550平方メートルが全焼しました。
その出火原因が、スズメバチの巣の除去作業だったのです!!
なんでよりによってと思う印象を受けますが状況を整理すると、主屋の軒下に直径約50センチほどのスズメバチの巣を発見したので、その前年にもスズメバチの巣を除去したことのある男性に除去作業を依頼したようです。
除去方法として、煙幕でスズメバチを追い払いながら殺虫スプレーを使って駆除作業を行なっていたところ、煙幕から飛び散った火が殺虫スプレーに引火してさらにその火が、主屋の屋根に燃え移ってしまい大火事に至ってしまったというわけです…
凄く珍しい事故に感じますが、2014年にも京都でスズメバチ駆除の業者に依頼したところ、その駆除作業中に爆破事故を起こし火事が発生したため、依頼したお宅が全焼し自宅を失ってしまいました。
そのため、スズメバチの駆除業者に対して、約5800万円の損害賠償を求めての訴訟が起きています。
この事故は、スズメバチの駆除業者のずさんな駆除作業に問題があったのですが、こうした事は私たちにも起こり得る事とと言えます。
スズメバチの駆除業者は良く選ぶ
スズメバチの駆除は、プロの人達であっても命に関わる作業慎重さが求めらえる作業と言えます。
ですが、長年の経験を積んでいる業者の方々は、正しい手順で行っているので、そのような火事になるような方法は取りません。
ですから、スズメバチの駆除が必要な時は、半端に自分で行なおうとしたり、値段が安いからといって実績のない業者に依頼することは、思わぬ事故を引き起こすことにもなりかねないのです。
スズメバチの巣は早期に発見し早期に依頼する
秋には攻撃性が増すうえに、巣も大きくなっています。
だからといってスズメバチは、危険な生物であるのは間違いないですが、家を丸ごと焼いてまで駆除するほどではないですよね。
ですから、ケガや事故に至らないように適切な処置をとって大きな事故にならないようにするためにも、早期発見、早期駆除が最善です。
本来は春から初夏にかけて、巣がまだ小さい初期のうちに発見できればリスクも駆除代も高くなくて済みます。
大きくなったスズメバチの巣は、ボール型の丸くなったマーブル模様のものですが、初期の時はじょうごのような形をしています。
あまり見慣れたものではないので見過ごしてしまいがちですが、その段階で撤去できれば蜂の数自体も少ないですし、動きもまだ活発ではないのです。
色々な意味での危険性を低くするためにも、この形を参考にしていただければと思います。




コメント